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おとなの女性の物語 不定期更新予定 100人いれば100通りの生き方がある ちょっと自…

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おとなの女性の物語 不定期更新予定 100人いれば100通りの生き方がある ちょっと自分に重なる とか わたしならこうするのに 等 読んだ人のこころに少しでもふれることができれば幸いです

最近の記事

【掌編小説】 まき

わたしと夫は SEXレスだ もう かれこれ 3年くらいだろうか 最初は あまり 気にかけても いなかったのだが 何度か そういう 雰囲気に なった時も うまく はぐらかされて いたのだと思う それ以外の 日常は 今までと 何ら 変わることなく 続いているのだから 離婚したい 訳では無さそうだけど なんだか モヤモヤした 気持ちは なくなる訳がないのだ 上手く隠してる つもりのようだが 最近 女の影が ちらつく 本気ではないから 問題ないとでも 思っているのだ

    • 【掌編小説】 ほのか

      嫌な事があると 無性に掃除がしたくなる ただひたすらに 無心になって 汚れと向き合う 綺麗になる イコール こころのモヤモヤがなくなっていく ような気がするのだ ピカピカになった 窓ガラスを 眺めながら 心が 平穏に なっていくのを 感じる 生きていれば いろいろ ある 一つ一つは どうってことない 些細なこと つもり 積もって かたまりに なる前に 粉々にして 吹き飛ばして しまおう 旦那や子供たちの あって当たり前の わたしの存在も 時々 全てを 捨

      • 【掌編小説】 べに

        会いたくて たまらないのに 会えない 時間が もどかしくて こんな 気持ちをぶつけても 迷惑かもと 臆病になったり なんで 応じてくれないのかと 悲しみと 憤りで 苦しくなったり する こんな風に 誰かを好きになるなんて ちょっと前の わたしには 考えられなかったけど まだまだ 未知の自分が いるのだと 彼によって 変わっていく 自分も 思ったより 悪い気はしていない 顔を見てるだけで わたしも自然と 笑顔で優しくなり 彼のことを 思うことで 胸の奥が あった

        • 【掌編小説】 ふみ

          わたし 結構もてるみたいだよ 世間一般でいう いい男たちから たくさん アプローチあるよ でも 心惹かれる人は あまりいないかな まだ あなたのことが 忘れられないからかもね 特に これといった決め手は なかったけど いつのまにか 好きになってたみたい あなたが あまり わたしに 興味なさそうだったから 好きになるの 抑えようとしたけど 難しかった 思い通りには 行かないね だんだん 連絡も 途絶えがちになって 寂しい気持ちが 溢れてきたけれど 本当は

        【掌編小説】 まき

          【掌編小説】 ひとみ

          だんだん暖かく なってきて 気分も軽くなってきた 最近 付き合いだした 彼もできたので 尚更だ 普通なら 最初は緊張して ぎこちなくらなることが 多いけど 彼とは そうはならず 自然体で話せてる フィーリングが 会うってこういうことなんだって 実感してる 彼のことを 思うと 優しくなれる まだ 付き合い始めた ばかりだから これから どうなるかは わからないけれど 少なくとも わたしは この恋が ずっと続けばと 願っている 柄にもなく めちゃくちゃ 女の子な

          【掌編小説】 ひとみ

          【掌編小説】 はるか

          マッチングアプリで 出会った人と 今日2回目のデート 長い間恋愛から 遠ざかっていたのを みかねて 友達に勧められて 恐る恐る 始めてみた 最近の出会いの 主流は アプリなんだって 黙ってても 日常で 出会う異性の 数なんてしれてるし わたしは 合コンや 婚活パーティーも 向いてないから アプリのほうが いいのかな なんて 自分にいい聞かせてみる それほど強い 結婚願望が ある訳でもないが この先 ずっと1人 というのも ちょっと寂しい そんなこんなで 始めたも

          【掌編小説】 はるか

          【掌編小説】 のあ

          最近 眠れない日が  続いてる わたしが 何に喜び 何を悲しみ どんなことに こころ動かされるのかを あなたは 知っている? 付き合って 一年以上たつのに まだ お互いのこと 知らない事ばかり わたしのこと どう思ってる? お互い 結婚も 意識する 年齢だが 核心に 触れる事なく なぁなぁな 関係が続いている 付き合い始めた頃の 何でも楽しかった 新鮮さや 少しのぎこちなさは もうないけど 会えない時に すごく会いたくなって 胸がギュッてなるような 切

          【掌編小説】 のあ

          【掌編小説】 ねね

          『ねね 俺のことどう思ってる?』 彼が 何時に無く 真剣な眼差しで 気持ちを ぶつけてきたから これは はぐらかしたりできないんだと 覚悟する はっきり 付き合うって 言葉は交わさないまま なんとなく 一緒にすごすことが多くなり ご飯食べにいったり デートっぽいことしたり もちろん身体の関係もある だからといって 彼のことが 好きなのかといわれると そうでもない 嫌いではないが 好きの感情ではないのだ 普通は 女の子の方が はっきりした 関係を望むものなのだろ

          【掌編小説】 ねね

          【掌編小説】 ぬのこ

          ひとり ぼーっと空を眺めてみる 雲の形が龍や鳳凰に見えて 美しい 知らないうちに 涙がつーって 流れていた 何の感情なのか 自分でもよくわからない 数週間前に 彼と別れた わたしから切り出したのに なぜ こんなにもやもやしてるのか やになっちゃうな 本当 1年半くらいの付き合いだから さほど長いとは いえないかもしれないけど やっぱり ダメージは大きいみたい 仲良く手を繋いで歩く カップルを 見ていると 羨ましくなる わたしたちは 付き合ってた頃も 外で歩く

          【掌編小説】 ぬのこ

          【掌編小説】 にな

          スマホをスクロールしながら 今日はどんな人がいるのか 半分諦めと 半分期待の 入り混じった気持ちで マッチングアプリと向き合う 今年で32歳 自分では まだまだ若いつもりだが 世間はそうは見てくれないようだ 周りも 結婚していく人も増え 親や親戚からのやんわりとした 圧も感じる 結婚するかは 別として 相性のいい パートナーが欲しい と思っているのも事実だ 始めて2ヶ月 焦ってるつもりはないが なかなか 理想通りとは いかない あまりピンとくる人には 巡り合えてい

          【掌編小説】 にな

          【掌編小説】 なつ

          少しは胸が チクリとしてくれるのかな そして 逃した魚を 愛おしく思うのかも だけど 決して  追いかけてはこない 時が過ぎて 懐かしい気持ちになるまで ただじっと 耐えるのだろう そんな男は ごめんだ カッコ悪くてもいい ちゃんと 気持ちをぶつけて 追いかけてくれる人がいい あなたの クールさは 魅力でもあるけれど こういう時は なりふり構わず 来てくれる人がいい わたしを 思ってくれているのなら 優しさよりも 直球の本音が欲しいのに うまくは いかない

          【掌編小説】 なつ

          【掌編小説】 とわ

          気を許してくれてるのなら嬉しい けど 雑に扱ってかまわない と思っているのなら悲しくなる 最近 どっちかわからない態度が 多くなってきた 付き合って1年も経つと 相手をわかった気になって 気遣いも減るの? 素のままを さらけだしてくれるのはいいが あまりにも自分本位なんじゃない? わたしの家で 寛いで 眠りこんでる彼を見下ろして ため息がでる せっかく 久しぶりに会えたのに 本当は 最近新しくできたお店に 一緒に出かけたかったな 夕方起きて ご飯食べたら す

          【掌編小説】 とわ

          【掌編小説】 ていこ

          最近 涙もろくなってきた 以前は漠然と 泣くことが いけないような気がして 人前では勿論 一人きりの時でさえも 泣いたりしなかった 最後に 泣いたのが いつだったのかも 思いだせないほどだったのに 年のせいなのか マンガやドラマ 映画など ちょっとした 心の機微や 動物の愛らしさ 美しい景色にさえも 涙腺が緩むようになった わたしに こんな涙があったのか っていうくらい 今まで 泣いてこなかった分を 取り戻すかのような 激変ぶりに 自分が一番驚いている 誰

          【掌編小説】 ていこ

          【掌編小説】 つむぎ

          今日も アプリで初めて会った男と身体だけの関係 こういうのは 悪いことだって 大抵の人は勝手に決めつけたがるけど そんなの気にしない 危ない目に合うリスクも ない訳ではないが それは 他の付き合い方でも あるだろう 最初は優しかった人が DV男やモラハラ夫にだって なりえるのだ 今のわたしには 長期的に 1人の男(ひと)と 付き合うなんて無理 わずらわしい 感情と向き合いたくはない だから 一度きりで 後腐れなく終われそう人を 慎重に選ぶ あまり カッコ良すぎ

          【掌編小説】 つむぎ

          【掌編小説】 ちなみ

          コレでいい じゃなく コレが欲しいって選んで 他の誰かじゃなくて あたしが好きって言って 優柔不断な 彼 あたしから 誘って付き合いだして 半年くらい 特に ケンカも ないが 最近少し 物足りなさを 感じている 誰に対しても 優しいけど 自分の気持ちを 口にすることは ほとんどない 来るもの拒まず で付き合ってくれたの? あたしじゃなくても よかった? 本当は どう思ってる? もし 別れることになっても 去るもの追わず で あっさり サヨナラなのかな

          【掌編小説】 ちなみ

          【掌編小説】 たえ

          互いを思いやって すれ違うこと ドラマや映画では 絶妙なタイミングで 真実が発覚し ハッピーエンドへ 雪崩れ込むのだろうが 現実はそんなうまくは運ばない 心に わだかまりを残したまま 遠ざかって だんだん 気持ちも離れていく あの時 どんなふうにわたしを思ってくれてた? 答えが 返ってはこない 問いかけを 心の中で つぶやいては 涙が滲んでくる 3年付き合った 彼と別れて 2ヶ月 まだ引きずっている お互い 仕事も忙しく すれ違いが 続いた 馴れ合いから

          【掌編小説】 たえ