20201105「お金持ちになったら何をしたいか。」

先日、「お金持ちになったら何をしたいか。」と聞かれたときに、まったく答えが出ず、しばらく黙り込んでしまいました。
なんかショックでした。
僕みたいなこれから売れていこうともがく若手芸人にとって、欲望こそが原動力であるはずなのに。
そんな根本的なところが欠けている僕はとても弱い存在なのではないかと。

モヤモヤが晴れないので喫茶店に籠って自分と向き合ってみます。
なぜ僕は「お金持ちになったら何をしたいか。」が分からないのか。

向き合うと見えてくることがいくつかありました。
まず僕はちゃんとお金持ちにはなりたい。ようでした。
お金を稼ぎたいという欲望はちゃんとある。
というかめちゃくちゃある。
ちょっと安心です。

ただ、何をしたいか。が分からない。
何故か。
でっかいアイスコーヒーをちまちますすりながら考えました。
少しずつ見えてきました。
きっと僕にとってお笑いが「したいこと」だからだと思います。
ある意味もうゴールはしちゃってて、それでもお金が欲しいと思うのは、お金というものが自分の活動に対する評価基準であるから。
お金持ちになって何かをしたいんじゃなくて、したいことをしてお金持ちになりたいんだなと。

何~!すっごい純粋~!かわいい~!

こういう向き合う系でハッピーな結論が出るのはとても珍しいことなのでみなさんに報告したくなってしまいました。
失礼しました。

まぁあとハッピーでない気付きもあったのでついでに添えておくと、貧乏が長くなりすぎて、無意識に欲に蓋をしてしまっているのではないか、ということ。
服を見たら服が欲しくなるけど服を買うお金がないからそもそも服を見ない、みたいな。
下積みをこじらせすぎると、何も望まなくなる人と、望みを叶えるためにすっごいバイトしちゃう人、極端な二手に分かれていくような気がしてて、何はともあれ一刻も早く売れたい。
これから、お金をもっと稼げるようになって、何をしたいか。想像し易い環境になってきたとき、また同じことを聞かれたら、もっといろんなことが答えられるかもしれないです。

ちなみに相方の酒井さんは、「お金持ちになったら何をしたいか。」という問いに対して、「自分のお金でラブホを建てたい。」と即答していました。

やつぁ、ビッグになるでぃ。


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