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書評 何を捨て何を残すかで人生は決まる 本田直之

先日、ハワイをテーマにしたイベントで著者の講演を聞く機会があった。日本、ハワイに加えて、現在はほかの国々でも暮らす「デュアルライフ」を実践しているが、そこに至るまでには、目標設定と情報収集を怠っていなかったのだな、と感じた。

学生時代にハワイを訪れて以降、定住ではなく複数の拠点を置きながら、暮らしを実践する生活を念頭に置いて、仕事や勉強を進めてきた著者。本書では、その一端が書かれているが、著者が強調するのが「人生は壮大な実験」であるということ。そのなかで、タイトルにもある「何を捨て何を残るか」が重要になってくる。内容は至ってシンプルだが、なかなかそれを実践するのは難しい。随分と言われていることだが、終身雇用も崩壊し、時代が変化するなかで、過去の常識をリセットのうえ、いかに自分で考えることが重要かを強調する。そして、実験は小さなことから始め、少しの勇気を持つことが良いと説く。自分らしい自由な生き方へ、軽やかに一歩を踏み出すための指針のような一冊である。

#書評 #ハワイ #人生