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テレビ評 テレビ公開捜査

電波子17号だった女性が、子どもの奨学金を持って大学生と駆け落ちしたとの報道が話題になっている。盲目のご主人が、あの羽賀研二の事件で偽証罪に問われたというのも、何ともまたカオスな印象だが、家族が女性のさまざまな個人情報をさらして、捜索していることに批判があるほか、女性がいなくなり、家事が滞って云々という発言などが話題になっている背景にあるようだ。

この騒動を見ていて思い出したのが、子供の時分、日テレが帯番組で流していた「お昼のワイドショー」で、週1確か水曜に放送していた「テレビ公開捜査」というコーナー。行方不明になった家族を探すため、テレビを通してアピールする内容。捜索対象になるのは、その特徴などを含めて割と詳細に情報を公開しており、なかには相当家庭の事情に踏み込んで、捜索を呼びかける家族もいたと記憶している。自分が印象的だったのは、かなり子沢山の家庭で母親が失踪、中学か高校だったか長兄や長姉が、時々学校を休み、ごはんはいつもラーメンとライスのような家庭だった。世の中に、こういう家庭があるのか、と子供ながらに驚いた。時には、失踪した本人が電話してくることもあって、父子を置いて失踪した母親が涙ながらに電話をかけてきて、父親が怒りながらも泣いて喜んでいたということもあれば、失踪した娘を探していた母のもとに電話をかけてきて、娘があっけらかんとしていたこともあった。見ていたのは、休みの時だったが子供ながらに、人間のリアルなドラマが見ることができ、ついついチャンネルを合わせていた。

最近も、記憶喪失の男性がテレビの公開番組で身元がわかったりということがあった。個人情報の公開など問題も多いのだが、探したいという人にとっては、まだまだテレビの力はネット時代においても強いので、こういう公開番組は強力なコンテンツになるのではないか、と日曜の朝に考えてみたのであった。

#テレビ公開捜査 #電波子17号 #羽賀研二 #家出