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他社をdisる「ネガキャン」は破滅への一本道

倫理的・感情的な意見を抜きにして、この10年ネットショップをやってきて「ネガティブキャンペーン」が奏功した例は見たことがないんですね。そういう事やってる会社はたいていは潰れるかフェードアウトして他業種へ流れていきました。

その理由を私なりに分析してみました。


・他社へのdisで自社を持ち上げんとする「ネガキャン」が上手くいかない理由


ひとことで言うと、「お客さんの行動や価値観は様々だから」ということになります。

これ、どういうことかというと。

たとえばあなたの経営するA社の商品を、ライバルのB社がdisってきたとします。

B社としては、「ウチの商品はA社の商品より優れてますよ!」というアピールをし、A社の商品を検討してるお客さんを奪いたい、という意図があるわけですが。

ところが、お客さんというのはそんな単純なモンじゃないですよね。

たぶんB社の頭の中では

・B社の商品を検討してる人
・A社の商品を検討してる人

この2パターンしかないんでしょうけど。

でも、そんなワケがない。

実際には、ざっと挙げただけでも下記の7パターン以上あるわけです。

・B社の商品をすでに持ってるけど、A社の商品も検討してる人
・A社の商品をすでに持ってるけど、B社の商品も検討してる人
・どっちの商品も持ってないけど、どっちかは欲しいなという人
・どっちの商品も持ってないし、別にどっちも欲しくないという人
・どっちの商品も持ってて、それなりに満足してる人
・どっちの商品も持ってて、まあまあ不満な人
・B社の商品をすでに持ってるけど、C社の商品も検討してる人

などなど。

そこへきて、B社がA社をdisったりすると

・A社の商品をすでに持ってるけど、B社の商品も検討してる人

なんかは思いっきり不快な思いをしますよね。

いやいや、A社の商品も気に入ってるし、B社もよさそうだなと思ってたから検討してたのに・・・と普通は思うじゃないですか。

それだけでも多くの見込み客を失うことになります。


あとはこれも非常に大きな理由。

・他社(他者)をdisってると、「そういうのが好きな人」しか集まってこなくなる

つまり、集まってくるお客さんもまた「他社をdisる」のが好きな気質を持ってるので、たとえばポジティブ要素100%のレビューを書いてくれる事が少なかったり・・・というのは私の体感値に過ぎませんけれども、でも何だかんだそういう面はあるんじゃないかなーと思ってます。

あとは、今はファンでも何かのきっかけで「アンチ」になりやすかったり、そうすると今度は自分がdisられる側になったり。


そういうふうに、他社へのdisという強いメッセージで集客をすると、やっぱり色々な所にひずみが出てきます。なので私はまずやりません。

他社さんがそれをやるのを止めはしないですけどね。経験的にそういう所は黙って見てれば自滅してってくれるのでこちらとしては非常に楽ですから。

ポイントは「黙って見てる」という事ですかね。disへのアンサーをしたり何らかのリアクションを取ってしまった時点でお客さんからは同類にみられるので、「黙ってただ見てる」がベストかなと。(法的に問題があるほどの誹謗中傷は別ですが)











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