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WannaCry

■■セキュリティ用語擬人化プロジェクト Vol.29■■

色のついた液体の入ったボールを持ち歩いて、避けるのが苦手そうな人や足が遅そうな人を狙って投げつけるとても迷惑ないたずらを続けている悪ガキ。お小遣いくれたら汚れを取ってやるよ!と言っているのだが、渋々お小遣いを渡したとしても「頑張って洗う」というド直球な対処法な上に、すぐ飽きて手を止めて逃げてしまうため、被害に遭った人は実質服が使い物にならなくなり、泣き寝入りしてしまうことが多い。
MFAやSAMLが通う小学校の6年生で、いつも授業をかき乱したり、弱そうな下級生をいじめては先生にこっぴどく怒られているのだがなかなか懲りない。ただ、なぜかある先生にだけは頭が上がらないらしく、その先生に言うよ?と言われてしまうと、ブツブツ文句を言いながらもピタッと動きを止めてしまうほど。ただ、心から反省していることは無いようで、新しいいたずらを考えては小遣いをせびっている。
周囲は、彼がこのまま悪い方向に成長していってしまうのをとても心配している。

「おまえがどんくさいからやられるんだよ!」

WannaCryは大規模な感染を引き起こしたランサムウェア(身代金要求型マルウェア)で、2017年には世界規模で被害が拡大し、日本でも感染の被害が報告されるなど大きな話題となったマルウェアです。Microsoftがサポート終了後のWindowsに対してもパッチを提供する異例の措置を取るなど、被害規模の大きさが伺えます。
特定のWebサイトにアクセスを試みて、接続に成功すると感染活動を停止するキルスイッチと呼ばれる仕組みの解明によって感染が抑えられましたが、この仕組みが無い新たな亜種の出現や、そもそもインターネットにアクセスできない端末での感染が続くなど、完全に終息したわけではないので、脆弱性を突かれないように最新の状態を保つなど、引き続き注意が必要です

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