ひとりめの応援者は、最大の応援者。

未知の何かに取り組むとき。私たちは不安になる。

不安は悪いことではない、と思う。何かにチャレンジしようとする時に当たり前に付いてくるものだから。不安という字が「安全がない」か「安心がない」かそのどちらからも来ているのもしれないが、いずれにしろ、不安になるのは一寸先は闇だからこそ。わざわざ覗かなくてもいい闇に、私たちは飛び込もうとする。なぜなら、その先にどうしても見たい世界があるから。

ほんとなら、飛び込まなくてもいい。見たいはずの世界を圧縮袋にぎゅーっと小さく入れて、押し入れの中に押し込んでしまえばいい。そうすれば、不安も目の前から消える。

それでも”あの”一度可能性を感じてしまった世界が忘れられないから、私たちは不安をまた引きずり出さずにはいられないのだ。

私はそんなとき、えいっと片手を闇に突っ込んでみる。

もちろん、不安を抱えながら。それでも、片手ならまだ戻れる。そのときの情熱が十分な熱をもち、その行動が誰かの心に引っかかるものであるとき、誰かがぐっと手を握ってくれる瞬間がある。そんなとき、あんなにも真っ暗だった闇が、光で溢れるような感覚になる。

ひとりめの応援者を見つけること。

それは、無限にも思える可能性でもあるし、チャレンジを続けるための燃料でもある。私たち一人一人は、全世界を救うスーパーヒーローではないし、5万人を抱える超巨大企業でもない。しかし、ひとりの心を動かすことは、それと比べられないぐらい意味のあることなのだ。少なくとも私や、あなたにとっては。

応援者がひとりいるなら、きっとまだまだ、100人はいるし、1000人いるかもしれない。

ひとりめの応援者を見つけに、片手を闇に突っ込んでみよう。そこに、誰がいるだろうか。

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