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SESエンジニアの給与明細を公開

なぜ社員がX(旧Twitter)で給与明細を公開するのか。

なぜ私たちがXで給料明細を公開するのかというと、SES業界には実際の給与以外の要素、例えば「会社負担分の社会保険料」や会社経費などを含めた還元率を算出する企業が存在するためです。このような曖昧な計算方法による誤解を避けるため、私たちは実際の給与実績に基づく、正確な還元率を提示する必要があると考えています。

もちろん、弊社の高い平均年収を広く知らせ、新たな求職者を獲得する意図もあります。しかし、より重要なのは、経験が浅い若手エンジニアが甘い言葉に惑わされず、これ以上被害者が増えないようにすることです。

例えば、還元率75%と聞けば、通常は請求単価に対する給料の分配率が75%だと思われがちです。しかし、実際にはこの還元率に社会保険料の会社負担や会社経費などが含まれており、給与として実際に支払われる割合は60%~65%になります。

この給与分配率60%~65%は、技術派遣業界における一般的なマージン率に相当します。中間搾取が問題視される技術派遣業界の平均マージン率は38%で、これは請求単価に対する給与分配率が62%であることを意味します。

このように、一部のSES企業は、技術派遣業界で問題とされる高いマージンを受け取りながら、社会保険料や経費を含む還元率を使って、実際よりも高い年収を保証しているかのように見せかけます。これにより、経験が浅い若手エンジニアは誤った情報に基づいて判断し、誤解することがあります。

なぜ高い還元率を確保できるのか?

なぜ、高い還元率を確保できているかという理由は、まず弊社では入社の7割がリファラル採用(紹介採用)で高い広告費をかけずにすんでいるからです。弊社では客先単価、還元率や年収早見表などを開示しており、いかに待遇がいいかを誰でも第三者へ説明することができます。

そのため、在籍のエンジニアがよく常駐先やSNSなどを通じて知り合ったエンジニアを紹介してくれます。その結果、紹介採用の割合が7割くらいなっており、高い求人広告や転職サイトを利用する必要がありません。

また、口コミやネットニュースなどでの紹介が、広告費をかけずに求職者を採用する助けになっています。例えば、転職口コミサイトopenworkに登録されている全ての企業17万社くらいのうち、『待遇面満足度』で4位を獲得しているのも大きいし、先日も「『ウチの会社はオススメできる!』転職者がおすすめする企業ランキング」などのネットニュースで取り上げて頂きました。

さらに、給与計算などの事務作業(デジタル化された簡単な作業のみ)をエンジニア自身にやってもらうことで、バックオフィスの人的コストを大幅に削減しています。また、当社で働くエンジニアが他社のエンジニアを紹介してくれたり、新規取引先を開拓してくれることがあります。その場合きちんとした手当があり、活発に利用されているため、営業/採用コストも最小限で成り立ち、エンジニアへの還元の底上げにもなっています。

その他には、オフィス賃料などの固定費や諸経費の無駄は徹底的に排除しています。

*本社は静岡県掛川市の商店街に位置し、家賃は17万円と破格の安さ。高額な家賃のオフィスではなくコストや目的を重視したオフィス選びを心がけています。

その結果、転職者の約6割が、前職から100~200万くらい年収アップしています。アップした額が100万以下の人も含めると、98%くらいの人は年収アップしています。業界平均年収と当社平均年収の差は194万(下図参照)なので、当然そうなります。


リツアン社員の年収アップ例

弊社では、転職時に年収が上がるだけでなく、勤続年数に応じてマージン率を下げ、還元率を上げる仕組みを導入しています。このシステムを採用した理由は、エンジニアに企業を仲介した後も同じマージン率を継続することに疑問を持ったためです。単なる仲介サービスに対して継続的に同じマージンを受け取ることの妥当性に問題がありました。

マージン率には、会社利益のほかにエンジニアへの労務フォロー費用も含まれています。勤続年数が長くなるにつれて社内の仕組みに精通し、労務フォローに必要な工数が減少するため、労務フォロー関連のマージンを削減することが合理的です。

この勤続年数に応じたマージン削減システムの主な特徴は、弊社に3年間在籍した後、4年目から適用される『プロ契』給与体系での顕著な変化にあります。実際の事例は下記の通りです。

このような勤続年収に基づくマージン率の削減システムは、他の派遣会社では珍しく、弊社の独自の特徴であると言えます。

“エンジニアの給料が高い”と、“取引先からの評価も高い”と言い切れる理由。

待遇が仕事のモチベーションに直結するため、リツアンのエンジニアは士気が非常に高いです。具体的には、Opneworkに登録されている17万社の中で、「社員の士気」部門において30位から50位にランクインしています。これは上位0.1%以内に位置するため、非常に顕著な成果と言えるでしょう。エンジニア派遣を利用する企業にとっては、同じ請求単価でも、より多くの報酬が還元されているエンジニアを選ぶことが、高いモチベーションで仕事をしてもらえるため「お得」となります。これこそがリツアンが企業に提供できる最大の価値であり、強みになっています。

以上のような理由から、新規取引先企業も次々に開拓しています。

まとめ

話をXでの給与明細の公開に戻すと、弊社では給与明細の公開を社員に強制しているわけではありませんし、公開したからといってインセンティブが与えられるわけでもありません。自発的に上げてくれる方もいれば、当社から「もしよければ公開してください」と声をかけた結果、上げてくれる方もいます。

共通して言えることは、前職で不遇の待遇を受けていたこと、現在同じような待遇を受けている方に転職するだけで待遇が変わることを伝えたい、その2点だと思います。

表面上はSES業界や派遣業界の健全化を唱えながら、実際には自社の売上や利益を上げることに専念し、社会保険料の会社負担や経費を含めた還元率で、高い給料を保証することを装う企業に対する反発なのではないでしょうか?

給与明細はXで「#リツアン給与明細」を検索することで閲覧可能です。以下にその一部のポストを掲載しておきます。

以上、ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

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SES企業や技術派遣で働いているエンジニアの皆様、必見です。

現在の勤務先で適切な扱いを受けていないと感じている方、たとえば適切な評価を受けられない、単価情報が非公開であるなどの待遇面に不安を持っている方は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社はopenwork「社員待遇面ランキング」人材業界部門で第1位を獲得しています。

この成果の背景には、客先への請求単価に対する還元率がNo.1、客先からの引き抜き(正社員転職)が可能、フリーランスへの独立支援など、エンジニアの皆さんに寄り添った運営があります。

企業側が操作できない口コミサイトでの社員の声には、真実が込められています。私たちは他社とは違い、社員に対して口コミサイトへの口コミ投稿を強制したり、依頼したりすることはありません。これらはすべて社員や元社員による自発的な評価です。

現状の待遇に疑問を抱えている方がいらっしゃれば、カジュアルな雰囲気のオンライン打ち合わせでお話ししましょう。


請求単価をご存じの方は、下記のサイトで簡単に給与シミュレーションを行うことができます。まず、月給(月額請求)または時給(時間請求)の計算区分を選択してください。その後、単価を入力していただくと、以下の情報が算出されます。

1.1年目からの「通常契約」時の年収
2.4年在籍で適用される「プロ契約」時の年収
3.10年在籍で適用される「さよならマージン」時の年収

弊社では、勤続年数に応じてマージン率を低減し、還元率を高める仕組みを導入しています。


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