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2021年の美術展を振り返る (マイベスト10のようなもの)

※引用画像は、最澄と天台宗のすべてに出陳の天海上人坐像と、鑑真和上と戒律のあゆみ展に出陳の鑑真和上像

2021年の美術展を振り返ってみます。
結果的に、全く閉館の必要はなかったのですが、夏場の一時期、コロナ対応での美術館の臨時閉館が続いていました。

2020年の緊急事態宣言において美術展が中止になったことは、ある程度しかたがないかもしれません。しかし、2021年は、コロナウイルスがどの程度のものか明らかになっていたので、感染の確率が極めて低い(日常生活よりも低い)美術展を中止にする意義は、極めて薄かったのです。

けれども、「見せしめ」のように、中止・中断を余儀なくされた美術展はありました。大人気展の一つ、鳥獣戯画展もその一つでした。

そんな2021年のマイベスト展は下記です。基本的に印象度が高かった順に書いています、露骨な順位はつけません。

東博 最澄と天台宗のすべて
(秘仏のラインナップが反則級に良すぎた)

奈良博 聖徳太子と法隆寺 
(泣き仏を、初めてじっくり見られたので良かった。泣き仏は奈良博限定)

奈良博三昧 
(国宝辟邪絵がじっくり見られたので良かった)

東博 鳥獣戯画のすべて
(バラで見ているからスルーしようかな、と思ったけど、ある程度空いていてまとめて見れた今回は予想以上に良かった)

サントリー美術館 刀剣 もののふの心
(見てきた刀剣展の中ではトップクラスに良かった)

大倉集古館 篁牛人展
(素晴らしい画家を始めて認識できたので良かった)

京都国立博物館 鑑真和上と戒律のあゆみ
(コロナ禍で無意味に休館しまくる中、開け続けた館の心意気に応えて行けて良かった)

以下は特筆すべきコメントは無いけれど良かった

浜松市美術館 みほとけのキセキ

横浜市歴史博物館 横浜の仏像-しられざるみほとけたち-

聖徳太子 日出づる処の天子

大津歴博 西教寺展

京都文化博物館 よみがえる承久の乱展

総じて言えば、仏像のサブジャンルである「僧侶像」のレアな名品展示が光った年でした。

最澄と天台宗のすべての深大寺、元三大師、
鑑真和上と戒律のあゆみの鑑真和上坐像、
東博の聖徳太子展(だったかな)の、天海上人坐像、
その他にもたくさん、僧侶像の名品を、通常の寺院では観られないような見やすい環境で鑑賞することができました。

そもそも秘仏で、めったに見られない僧侶像も多かったです。

END


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