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三位一体 アルセウスVSTAR×ジュラルドンVMAX

どうも、よぴです。noteではお久しぶりです。

もう今週末にCマークのカードが所謂レギュ落ちして、全く新しい環境に移行しますね。
そこで次に活躍を見込めるデッキを引っ提げて来たので、新環境へのアプローチを交えつつ紹介していきます。


■.アルセウスVSTARとジュラルドンVMAX

そのデッキがこちら、

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アルセウスVSTAR×ジュラルドンVMAX。

スターバースより新しく登場するVSTARポケモンであるアルセウスVSTARとジュラルドンVMAXの組み合わせです。

情報解禁時点から大きな注目を集めているアルセウスVSTAR。
書いてあることが全て強いです。そしてそのワザとVSTARパワーなるシステムを用いて使用できる特性、双方とも汎用性が高く、様々なポケモンと組み合わせることができそうです。

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あのアルセウス&ディアルガ&パルキアGXを彷彿とさせるワザ、”トリニティノヴァ”は対象が「ポケモンV」のみではありますが、オルタージェネシスGX込みのアルティメットレイよりダメージが大きく、様々な数値が大きくなっていく時代の推移を感じます。必要エネルギーも無色のみでカスタム性が高い。

加えて、対戦中いずれかのVSTARポケモンが一度のみ使用可能であるVSTARパワーとして、破格の性能である特性”スターバース”を持っています。

やりたい放題ですね。

上振れ製造神です。しかも倒されても取られるサイドは2枚。


そして今回合わせるポケモンであるジュラルドンVMAXはなんといっても強力なアイデンティティとなる特性、”まてんろう”を持っています。
今日に渡って特殊エネルギーがカードプールに多く存在しており、その優秀さから現在とこれからも様々なデッキに採用されることが見込まれます。
今後多く見ることになるであろうアルセウスVSTARにも、合わせて新しく登場するダブルターボエネルギーの採用が多くなるでしょう。

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よく見るこの辺りのエネルギーを付けたポケモンからのダメージを通しません。

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ワザ、”キョダイフンサイ”も盤面によってダメージが増減したり、何か条件を必要としないため安定してダメージを与えていくことができます。
加えて相手の面倒な効果を無視することができ、本当に何も考えなくて宣言していけるワザです。
ただ、必要なエネルギーである闘鋼鋼を用意することがなかなか手間である点がネックです。

ここまではある程度既に知られている情報だと思われますので、以下自分の知見を述べていきます。


■.新環境に対する考察、
デッキ構築へのアプローチ

まず、アルセウスVMAXとジュラルドンVMAXの組み合わせに関してやデッキレシピの前にここから触れていきます。

拡張パック スターバースの発売と共にスタンダードレギュレーションからCマークのカードがいなくなります。
新たに強力なカードが増える一方で失うカードも強力なものが多いですが、その失うカードたちの中でも大きく環境に影響する代表的カードが”リセットスタンプ”です。

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逆転要素を持つカードですね。
このカードにより優勢側は最後まで気を抜けず、劣勢側は捲る力を持っていました。

このリセットスタンプによって流されたくない&流したいカード、辿り着きたい&辿り着かせたくないカードの多くが”ボスの指令”でした。
もちろん博士の研究で勝ちに繋がる場面も多くありますが、ボスの指令によってベンチポケモンを取って勝つシーンがさらに多く見られたと思います。

このカードがなくなることにより、新しい環境は裏を取られて負けてしまうことがより増えると容易に考えられます。

従って今後のデッキ構築において、

・ポケモンを展開して相手より速度で上回りサイドを取り切るデッキ
・ポケモンを展開せず相手のボスの指令を負け筋としない押し切るデッキ
・特別押し付けたいポケモンが存在するわけではない非ルールのデッキ

大きく分けてこの三通りになると考えています。

自分は今までの戦い方は、もちろんデッキにもよりますが相手に取らせるサイドを2-2-1-3や2-3-3とコントロールすることが強力なプランの一つとして対戦を行ってきました。
そしてそのためにはリセットスタンプが必要不可欠であり、これがなければ簡単にボスの指令で最後の大物を避けられて負けてしまいます。

そのため今後リセットスタンプくらいの手札干渉の手段が登場しない限り、ベンチを展開するデッキではいくら「まずVポケモンを取らせて次はVMAXで最後もVMAXを…」と考えて進めても意味が薄いです。
今回のジュラルドンVMAXのような特性を持つポケモンを無視してベンチを狙われるとなおさら強みが発揮できません。

相手より速度が下回って「あー、これ普通に次ボスで負けやなー。」ってなるのとせっかくのジュラルドンVMAXが無視されるのは嫌なので、今回は上記二つ目に当てはまるデッキである”ポケモンを展開せず相手のボスの指令を負け筋としない押し切るデッキ”を選択しました。

リセットスタンプがなくなることにより理想のゲーム進行ができないなら、構築全体で理想のサイドプランを用意します。

あとは、この手のデッキは盤面のパワーで細い手札から復帰することが難しいために相手のリセットスタンプがかなり脅威となっていました。
リセットスタンプを使うことができないからだけではなく、使われることがなくなるといった点でも上記二つ目のデッキタイプが戦いやすくなりそうですね。


■.アルセウスVSTARとジュラルドンVMAXを組み合わせることによる強み

まず単純なところで、先述したようにジュラルドンVMAXは安定したワザを持っているもののそのエネルギーを用意する手間が難点でした。
その点に対してアルセウスVSTARのトリニティノヴァが優秀です。スターバースも合わせてエネルギーの用意が革新的に容易になりました。用意が容易。
エネルギーを工面しやすいジュラルドンVMAXってとりあえずそれだけで魅力的じゃない?

エネルギー面が解消されればジュラルドンVMAXの強みが純粋に際立ちます。
特殊エネルギーが多く存在する中、その環境へのアンチテーゼとなる”まてんろう”は非常に相手からして厄介であり強力です。

とはいえこの"まてんろう"やV,VMAXからダメージを受けないジュナイパーの"みつりんめいさい"であったり、こういったカードはあまり警戒されていない環境が一番輝く場ではあるので、出てこれば出てくるほど効力は弱まっていってしまうとは思います。
どうしてもデッキの都合上特殊エネルギーを強く組み込んでいくことになるデッキは、ルール持ちポケモンの特性を消すことができるスタジアム、”頂への雪道”を厚く採用したりもするでしょう。
あとはアルセウスVSTARがあまりにも強力であるためトリニティノヴァの対象となる基本エネルギーを多く採用するデッキが増えることなど、この”まてんろう”を躱される要素も現れます。

ですので簡単にシャットアウトしていけるわけではないことも考えられますが、それでも充分にこの特性が強く働く環境です。
そしてそのジュラルドンVMAXを押し付けていきたい。

アルセウスV/VSTARが簡単に倒されてしまう闘タイプ代表のいちげき/れんげき ウーラオスにも、それぞれ特殊エネルギーを強く組み込んでいることからジュラルドンVMAXが強く出られます。

以上のことから、

①まてんろうが有効に働くことが見込める環境である
②ジュラルドンVMAXへのエネルギーを用意しやすくなる
③トリニティノヴァとスターバースによりベンチを絞っても戦っていける盤面を形成しやすい

主にこれらがアルセウスVSTARとジュラルドンVMAXを組み合わせる強みとしました。


■.デッキレシピ

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◎アルセウスVSTAR×1 ジュラルドンVMAX×2で戦うことを意識したポケモンの構成。
◎サポートの使用、エネルギーの手張りといったシンプルな要素を安定してクリアしやすい枚数の確保。
◎ゲームメイクの明確化。

計三体で戦うので三位一体です。(タイトル回収)

この手の少ない大型ポケモンのみで戦うデッキは『ポケモンVからワザのダメージを受けない』系統のジュナイパーやチルタリスに対する解答が難しい、または完全に切らざるを得ないことが多いですが、"キョダイフンサイ"の効果によってそれらの相手に止まらない点においてもジュラルドンVMAXが偉い。

加えて、戦うポケモンが限られる中でジュラルドンVMAXには弱点となるタイプが存在しない点も大きな強みです。


■.デッキ解説

【ポケモン】11

▼アルセウスV-アルセウスVSTAR 3-2
神に先鋒いってもらいます。
1体でいいので上は2枚の採用。
上手く用意できれば後攻でも1ターン目からダブルターボで動くことが可能。
不意のガラルサンダーVを懸念できる場合はジュラルドンVの2体目を用意するのは一旦待ったり。

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▼ジュラルドンV-ジュラルドンVMAX 3-3
神からバトンを渡される鋼竜。
こちらは2体用意したいので上も3枚。
耐久に優れた鋼ジュラルドンVを採用しているけど今後炎タイプが増えればドラゴンタイプのジュラルドンVへ変更するかも。


【グッズ】19

▼ハイパーボール 4
たねもしんかも加えられるってやっぱり強い。
2体目以降のアルセウスや3体目となるジュラルドンであったり、ともだちてちょうを考慮すれば比較的コストには困らない寄りのデッキと判断。

▼ポケギア3.0 3
多く積んでいる博士の研究やマリィへの保険であったりボスの指令や最終盤カリンの信念にたどり着くために。
終盤ともだちてちょうと合わせて使えるとヒットしやすいね。

▼クイックボール 2
対戦開始時に必ずたねポケモンから始まることを考えるとあとは2体呼ぶことができれば良いのでハイパーボールに枠を割いて2枚。

▼ポケモンいれかえ 2
トリニティノヴァから入りたいので。
まだエネルギーが用意できていないジュラルドンが前に出された時や後続がいる際には状態異常の解除に。
スターバース使って持ってくること多そう。
すごいきずぐすりや結晶の洞窟で確定数をズラせる場合があるので、一体目のジュラルドンVMAXがダメージを負った際にいれかえを持っているかつ後続のジュラルドンVMAXの用意が出来ていれば積極的に使用していく。

▼すごいきずぐすり 2
トリニティノヴァ分+手張り×2orダブルターボエネルギー1枚消費で動きを損なわず使えるので1~2度の使用機会がある。
終盤は特に、とりあえず最後のポケモンに手札のエネルギーを張っていくので上手く活用できる。

▼大きなおまもり 2
ジュラルドンVMAXに全てを託すことになるのでおっきくしておきたい。
相手後攻1ターン目パワータブレット込みメロディアスエコーを撃ってきそうなフュージョン相手や、こちらが後攻の場合は手札にあればアルセウスVにも貼っていきたい。

▼こだわりベルト 1
ダブルターボを付けたアルセウスVSTARの打点を210にして多くのVポケモンに届かせる逸品。
これもスターバースの候補筆頭になる。
対戦を重ねてあまりにも必要な機会が多いならサイド落ち考慮の2枚積みも検討。

▼ツールスクラッパー 1
ゲームメイクの都合上このデッキでスターバースの使用は基本的に序盤になるが、序盤から必要な際はピンポイントで持ってこれる。
どいつもこだわりベルトを巻いてくると思うので使用機会は増えそう。
カリンの信念で届くようにVMAXへの大きなおまもりも終盤壊したい。

▼あなぬけのヒモ 1 
序盤ベンチにいるアルセウスVSTARのスターバースを絡めてトリニティノヴァを撃つ際、ポケモンいれかえより有効な場合はこちらを選択。
最終盤ボスの指令の役割にもなる可能性を考慮して1枚。

▼ともだちてちょう 1
序盤に切ったボスの指令やカリンの信念を戻す。
クイックボールやハイパーボールのコストへの迷いをある程度払拭できる優秀な本。これ普通に考えて強いよね。良いカード。


【サポート】12

▼博士の研究 4
しっかり引いてしっかり場を作りたい。

▼マリィ 3
ある程度引いてある程度場を作りたい。
今後さらに貴重な手札干渉。

▼ボスの指令 3
ジュラルドンVMAXの用意が容易になればボスの指令を宣言するタイミングは多い。しっかり最後勝ち切るためにも3枚。

▼チェレンの気くばり 1
トリニティノヴァを撃ってジュラルドンVMAXを完成させた返し、まだアルセウスVSTARが耐えている際に使用できれば完璧なカード。まだスターバースを切っていなければサーチができ、ポケギア3.0によってもある程度の可能性を確保。

▼カリンの信念 1
最終盤320ダメージの状況には持っていきやすいデッキであるため、速度で下回っている際に差し返せるカード。
このカードが必要な時にはスターバースを使えることはほぼないため自力で持ってくる必要はあるが、元気なVMAXを最後置かれても可能性を残せる。がんばれ、ともだちてちょう!がんばれ、ポケギア3.0!


【スタジアム】4

▼結晶の洞窟 3
ジュラルドンVMAX憩いの場。
アルセウスVSTARを合わせることにより完全なジュラルドンVMAX単騎ではないため4枚ではなく3枚。

▼崩れたスタジアム 1
こちらもスターバースにて初登場のカード。
こちらはベンチを展開するデッキではないため、相手を一方的に窮屈にさせることができる。
ダメージを負った大物が相手ベンチにいる場合は助けてしまうので安易に張らずによく見ようね。

雪道を割りたい側面もありスタジアムは合計4枚採用。5枚あっても良い。

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【エネルギー】14

▼基本鋼エネルギー 7
   基本闘エネルギー 4
   ダブルターボエネルギー 3
この手のデッキはとりあえず手張りを逃して遅れを取ると致命的なので充分な数を採用。
トリニティノヴァでしっかり付けることもできるように。
ダブルターボエネルギーはスターバースで一番持ってきそう。


■.不採用カード、採用検討カード

しんかのおこう
進化させることが難しく感じれば採用を検討。

▼エール団のおうえんタオル
これ以上の回復より盤面を形成して殴り勝つことを優先した。

▼クラッシュハンマー
相手がまてんろうケアで基本エネルギーを用意してきたときやテンポを奪うに有効な一手ではあるが他のカードを優先した。
単純に手張りから動くアルセウス合戦であればこれでトリニティノヴァ前の相手にオモテを出せば決まりそうなので相手に割られまくると怒りの4投せざるを得ないかも。

▼ふつうのつりざお
VMAX2枚とか博士で流したらおしまいになるからめちゃくちゃ不安になれば。
そうなる時は少しターンを遅らせたりなんとかスターバースまで辿りつきたい。

▼いちげきの巻物 牙竜の巻
ごうりきざんですね。
闘鋼鋼無無で撃てる300ダメージなので、3エネのジュラルドンVMAXにダブルターボエネルギーで条件を満たして280ダメージを出すことができます。
VSTARやタフネスマント付きVポケモンを強く仮想相手にするなら。

▼冒険家の発見
スタートするVポケモン1枚を除いて残りのV×2、VSTAR×1 VMAX×2の計5体のポケモンVを準備したいといった点を考えると効果的なテキストですが、博士の研究やマリィを使用してから冒険家の発見に辿り着いてもその番の内には当然もう冒険家の発見は使用できないので、採用するなら引き込まずとも使用しやすい3〜4枚の採用が望ましいです。
ただそこまでの枠の捻出が難しいことと、盤面を形成した中盤以降に残りの冒険家の発見が著しく死に札となってしまいます。
博士の研究やマリィからすぐに繋げられない懸念点も踏まえると、頑張って枠を捻出するならその分クイックボールの追加やしんかのおこうを採用するのが吉。
ボール系統を増やした結果まだ不安が残るなら採用を検討しても良いカードかなと思います。
もしデッキがザシアンV×ジュラルドンVMAXの形であれば、冒険家の発見を厚く積み初動で使用することでふとうのつるぎが実質ドローサポートの側面も持ち合わせるため優先度は上がります。

今回このデッキでは優先度は低いと考え不採用。

▼セイボリー
VMAXやVSTARをワンパンできるデッキではないため、相手の手負いのポケモンがベンチに退いた際に手札にドロサポがこれしかないってなったとき苦悶の表情を浮かべそうなので不採用。
崩れたスタジアムならそういう場合は張らなければいいのでそっちだけにした。

▼キバナ
特別一緒にサーチしたいカードと場面がそこまでなさそう。いや、エネ加速と自由に持ってこれるのが強くないわけはないけど。
欲しいな~ってなるまでは枠を他に回した。

2022/1/18追記
先攻2ターン目だけでなく後攻1ターン目でもアルセウスVをワンパンし得るミュウVMAX相手の場合、可能であれば1体のアルセウスVは倒される覚悟で2匹アルセウスVを用意するルートを取る必要があります。
相手はエネルギーのついているアルセウスVを倒してくるため、その返しに残ったアルセウスVにキバナを宣言(ポケギア3.0などに加え、先にVSTARになれればスターバースからキバナを使用できる。)することで、エネルギーの加速からトリニティノヴァまで繋げることが可能になります。

アルセウスVを2体用意するためや進化をクリアしやすくするために合わせてクイックボールの追加やしんかのおこうの採用ができるとより安定します。

▼ジャッジマン
今後相手が操作した山札上をも無に帰せる貴重な手札干渉となり得るカードだけど普通に自分の首絞めそう。

▼ダンデ
ダブルターボ付きこだわりベルトトリニティノヴァ210ダメージで届かないHP220ラインのVなどをどうしても倒したくなったら入れるしかない。
こだわりベルトを巻いたジュラルドンVMAXでダンデを使えばVSTARワンパンも狙えるので入れるならベルトも増やしたいかも。

▼キクコ
ダンデと似たノリで。

▼シュートスタジアム
序盤前にいてダメージを負ったジュラルドンVからアルセウスVSTARにスイッチした後、VMAXに進化する時張れたら強いなあと一瞬考えた。


以上です。

まだ実際にスターバース環境が始まったわけではないのでデッキとしての評価は尚早ですが、現状でのアプローチは良い形で出来ていると思います。

こくばバドレックスVMAXや新しく登場するライチュウVなどの青天井系統は苦手なだけでなく、双方とも基本エネルギー主体のデッキなのでそういった相手には明確に不利が付いてしまうので環境次第ですね。

アルセウスVSTARだけでたくさんのデッキが生まれて、そのうち三神ザシアンみたいなテンプレがアルセウスVSTARにもできるのかな~とか色々想像が膨らみます。


君だけの最強のアルセウスを見つけよう!


では!ありがとうございました。

ツイッター→よぴ(@ftb_fish)
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