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【Jazz】小夜啼鳥がバークレー広場で鳴いた

今朝、久しぶりにジャズのバラード、A nightingale sang in Berkeley Square を聴きました。

カモメがとんだ~、ではなくて(、、古い)、夜の広場で小夜啼鳥(さよなきどり)ナイチンゲールが鳴いた~という歌。

ナイチンゲールが夜も鳴く鳥とは知らず(語源が英語の古語で night + singらしい)、夜鳴くのはフクロウくらいと思っていたので、この曲、今日ちょっとぐぐって調べるまでの30年、ずっと、夜鳴くはずのない鳥の声を聴いたというラブソングだと思ってました。

I may be right, I may be wrong
But I'm perfectly willing to swear
That when you turned and smiled at me
A nightingale sang in Berkeley Square

(意訳)
あってるのか、まちがってるのか、しらんけど
でも、完璧に誓って言います
あなたが振り返って私に笑顔をみせたとき
ナイチンゲールが、バークリー広場で鳴いたんです


つまり、そこに居るはずのない、夜鳴くことのない小夜啼鳥が、どこか都会の広場で鳴いたのをたしかに聞いた、奇跡のような瞬間だったんですと唄うラブソングだと思ってたんです。

なんだ、ナイチンゲールは夜鳴くんかい、それで小夜啼鳥なんかい、とちょっとがっかり。けっこう緑の多いロンドンでは街中にもすずめ並みに生息してたりして。

歌でも、こんな風に盛り上げて、上の節に続くんですよね。なんで騙されました。
That certain night, the night we met
There was magic abroad in the air
あの夜、わたしたちが会った夜
そこらじゅうに魔法が満ち溢れていた

思い出といえば、この曲、マン・トラ、マンハッタン・トランスファーのアカペラ合唱のを、90年代よく聴いたもんでした。LPからダビングしたテープにはいっていて。歌詞を空で言えるほど聴きました。歌詞にロンドンとか出てくるのに、なぜか、アメリカの、どこか、グリニッジ・ビレッジあたりの広場を思い浮かべてました。

2006年頃だったか、当時やってた仕事のドサ回り営業で、ロンドンに何度か行ったことがあって、基本、小さな数人から10数人でイギリス人がやってるオフィスへ提案書を持って尋ねるということをやっていた時でした。

ある出張でのあるアポの住所に、Berkeley Squareというの見出したんです。あわただしいスケジュールだったので、そのこじんまりしたオフィスへ行って一通りやるべきことをやって、そのオフィスからも見えていたそれなりに広い公園へといってみました。

たしかに、Berkeley Squareと書いてある。

すると脳内に、マン・トラのアカペラがうぁーっと流れてきました。

I may be right, I may be wrong
But I'm perfectly willing to swear
That when you turned and smiled at me
A nightingale sang in Berkeley Square

幸い、ひとりで営業出張していたので、気兼ねなくベンチに座ってぼぉっと10分ほどでしたでしょうか、頭の中でこの曲を流しながら、ちょっと贅沢なロンドンの午後のひとときを過ごしました。

その時はそこが歌の舞台だとは確証持てず(いまならスマホでググったでしょうね)、もしかしたらここだったりしてくらいに思ってぼおっとしてました。後日調べたら、まさにそこが舞台の歌だとわかるわけですが。

結局、ロンドンでは別段バークレー広場の奇跡も起こらず、その見込み客との仕事は成約に至らず、その後で訪問したスイスで何件か仕事につなげることはできたのですが、最後の訪問都市のチューリヒでは雪が舞ってましたので、あれは冬でしたね。12月とか。

恋に落ちる瞬間、そこに居るはずのない何かの鳥の声を聴いたとか、歌謡曲とか俳句とかで出てきたらなんともいいでしょうね。このJazz曲以外にはあまり知りませんが。かもめはとんだ~はなんでしたかね?渡辺真知子?だったか(自分で調べろよという話ですが) ■

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