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インスタAIが思い出させてくれる過去の記憶の断片

最近、ちょっとした隙間時間に、移動中とか、トイレに座ってるときとか、PC作業から休憩してソファでごろっとなるときとか、インスタ・リールを10個くらい見てしまう。

履歴とかフォローからの類推なんだろうけど、インスタAIが僕の好み?にあわせたお勧めを流してくれる。

時々、見ているときの心象風景というと大げさだけど、気分にどんぴしゃりの動画が流れてくると、インスタAI様、神様かと拝みたくなる瞬間がある。

励まされたり、何十年も前のあの瞬間の気持を蘇らせてくれたり。多くが、聞き知った音楽の、それも一番エモい部分が載せてある動画だったりする。

今朝のこれも、まいりました。メキシコの4人兄弟姉妹のボーカル、Los Miranda。こてこて、往年のラテンのロマンチック歌謡 bolero を若い4人が歌っている。


     *     *     *

またまた、NHKのCMのような自局番組宣伝みたいですが、このリールで歌われているロマンチック歌謡曲 「ロクーラ・ミア(私の愚かな思い)」を章のタイトルにした拙筆連載小説から抜粋:

【連載小説】 「私の味(サボール・ア・ミ)」(14) 愚かな想い

1994年、巡礼5年目の年。

(語り部より: 趣向を変えて、たまには、まずはじっくりロマンティック・ラテン歌謡の歌詞を堪能されて頭をムーディになさってから読み進めいただければと思います。この物語、シンイチの巡礼は、いよいよ佳境入りです。南米コロンビアの往年のヒット曲「ロクーラ・ミア」)

「愚かな想い(ロクーラ・ミア)」(歌詞部分抜粋訳)

「愚かな想い、あなたが私を好きになると思うこと
いつか、あなたも与えてくれると思って生きること
私が私の夢の中で生きてきたこの愛を

愚かな想い、あなたが私の残酷な運命を変えてくれると思うこと
もう私は既に多くの失望を生きてきたので
その苦悩に慣れてしまうと思うこと

なんという愚かなこと
あなたが光なら、私は永遠の夜
あなたが頂きなら、私は谷底
私の愚かな想いは、あなたがいつか私のものになってくれると思うこと」

「私の味(サボール・ア・ミ)」(14) 愚かな想い

こてこて、究極のクサいダサい言葉のオンパレード、でも、なんだか、若い頃の馬鹿で一途な強い想いをありありと思い出させてくれる。もう、はるか遠い過去で、前世の記憶みたいに、本当にあったんだか勝手にあったと思い込んでいるだけなのかよくわからなくなってしまったが。

このインスタ・リールの動画、古臭い歌を、今の若い人が大事に歌ってくれているのがいいな。


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