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2021年のクリスマス #リュクスなクリスマス

12月24日(金)クリスマスイブ

あわてんぼうのサンタクロースがプレゼントを二つ持ってきてくれた。

一つは、今月初めに起こした交通事故のせいで修理に出していた車が返ってきたこと。
やっぱり乗り慣れた自分の車はいい。手足のように動かせる。
まだ少し運転に恐怖心が残っているし、やけに安全運転を意識しすぎて動作がぎこちなくなっているけれど、元通りになって返ってきた自分の車を見ると、事故のショックも運転への恐怖心も少し和らいだ。

もう一つは、ある方から手紙が届いたこと。
クリスマスまでに届かないかもと言われていたのに、ポストに封筒が入っていて驚いた。
温かい言葉で綴ってくれた手紙、それが私に宛てて書かれたものだということがとてもうれしくて、ありがたかった。
最近、ネットの世界はあまりに広すぎて、リアルの世界が感染症のせいで関わりが薄くなりすぎて、どちらにいても、自分と外との距離がどんどん遠くなっていくようだったから、言葉をかけてくれたことが、本当にうれしい。

私にとっては、本当に欲しかったクリスマスプレゼント。
あわてんぼうのサンタさん、ありがとう。

12月25日(土)クリスマス

朝食のあと、娘とクリスマスケーキのスポンジを焼いた。
今年は、こちらのレシピで。


卵白を先に泡立ててメレンゲを作り、そこへ黄身を混ぜるスタイル。

最後、ボウルからケーキ型へ生地を移したとき、ガラスボウルの重みに私の左手が耐え切れず、ボウルごとケーキ型へ落とすという痛恨のミス。
幸い、ケーキ型は無事で、生地もこぼれなかったが、焦った。
「もう、ママはー!!」
と、またも娘にバカにされる。母の威厳はゼロ。

落とした勢いで下に敷いた紙がちょっと波打ってしまったけど、スポンジは何事もなかったように焼けた。よかった。

スポンジが焼け、一人暮らししている息子を迎え入れて、日課の散歩に出た。
最近、何かと忙しくて、平日の夜の早い時間に散歩に出られない。それに、事故以来、車を運転するのも、外を歩くのも臆病になっていて、なおさら今までのように夜、気軽に出歩く気になれない。

寒波が来るとニュースで聞いていたので、ウインドブレーカーの下にUNIQLOのライトダウンジャケットを着こんで、手袋、マフラーで勇んで出てきたのに、思った以上に暖かくて拍子抜けした。早々に手袋を外し、いつもの散歩コースを歩く。

道路沿いの木々はすっかり葉が落ちて、茶色く細い幹が空に手を伸ばしている。土手の下草は枯れて黄金色のじゅうたんのよう。川の堰に鳥が止まっている。川に住む虫や魚を狙っているのかもしれない。

365日、一定の速度でめぐってくる冬の風景。
自然にクリスマスなんて節目はなくて、グラデーションのように移り変わる季節と、それに合わせた生き物の営みが淡々と続いていた。

今夜は家族で、クリスマスパーティーをする。
去年のnoteに、18年分の我が家のクリスマスをまとめた。

ありがたくも、note公式さんの「今日の注目記事」に入れていただきました。

さて、今年の料理はこちら。どん。

・ローストビーフ
・ほうれん草のキッシュ
・クリスマスケーキ
・スパークリングワインとシャンメリー

ローストビーフは、木曜の夜から仕込んでおいたもの。
今井真実さんのレシピを参考にさせていただいた。

オーブンで焼いて、しょうゆに漬け込むだけ。

この見た目からは、おいしさが全く伝わってこないけれど……

丸2日漬け込んだお肉は、しょうゆとにんにくの味がしみて、しっとり。何より当日は切るだけでいいのだから、慣れないパーティー料理でバタバタしなくていい。おかげで、ゆっくり娘とケーキの仕上げができた。

実家で採れたほうれん草、ゆでておいたものが大量に余っていた。
「ほうれん草でできるものって言ったら……」
「キッシュ」
「キッシュ」
と、夫と意見が一致。
いつもは皮なしキッシュだけれど、今日は豪華に冷凍パイ生地を買って皮を作った。


ほうれん草を入れすぎて、オーブンで焼いている途中で少し卵液があふれた。キッシュもオーブンにおまかせの料理なので、とても楽ちん。

残った冷凍パイ生地は、りんごのキャラメル煮を作ったので、それを詰めてアップルパイにしようと思う。

最後は、クリスマスケーキ。
今年は、わざわざAmazonでサンタの砂糖菓子を取り寄せるほどの力の入れよう。(送料高かった……)

娘のデコレーションは、いつも昭和のクリスマスケーキ感がある。

ちなみに、去年はこれ。去年よりは、ましかな。

昭和のデコレーションケーキはこれ。

ネットから拝借しました。

今年は、3層にチャレンジ。
1センチごとに爪楊枝を刺して、慎重にカット。イチゴと生クリームをはさんだ。

萌え断とまではいかないけれど……

スポンジは、しっとりしていて、弾力があって、今まで作ったスポンジの中では、一番好きかも。いちごも甘くておいしかった。

今年も家族4人で乾杯できた。

来年は、どうなるだろう。
息子は二十歳を過ぎるから、甘いカクテルでも用意しようか。
いや、もしかすると、こうして一緒にクリスマスを過ごすのは、今年で最後なのかもしれない。それはとてもさみしいけど、仕方がない。子供には子供の社会ができつつあるし、それが成長の証なのだから。
そしたら、夫と二人ならディナー(居酒屋かも?)に出かけてもいいかもしれない。

2021年のクリスマスを終えて

クリスマスを境に、世の中は年末年始ムードが濃くなっていく。私も来週は火曜に出勤するだけだし、お正月明けも、すぐまた3日ほど休暇をとる予定。

この12月はあわただしかった。
事故に遭ったし、仕事も例年よりイレギュラーが多かった。それに受験生の娘のことや感染症の今後も気にかかっている。
心がけて自分の好きなことに没頭する時間を作ってきたけど、「忙」という字が「心を亡くす」と書くように、文字通り、忙しさに押し流されて自分の感情を思い出すのが少し難しかったように思う。
ふと湧いてくるネガティブな感情をぶつける先が見つからず、悶々とした日もあった。
それに、猛スピードで日常に戻ろうとする世の中の風潮に乗り切れず、取り残されていくような気がする。

いろんなことをいったんリセットしたい。
年末の休暇に入ったら、今年をゆっくり振り返る時間を持とうと思う。
そして、大きな変化がありそうな来年に向けて、自分がどう暮らしたいのか、よく考えてみたい。

クリスマスは、ゆく年くる年のスタート地点。

まずは、明日、クリスマスツリーを片付けよう。それからだ。





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