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因果応報・生命曼荼羅

割引あり

利便性や快適さを手に入れたはずの人類が、デジタル機器に苦しみ、商業主義に苦しみ、あまりにも多くを求められる労働環境に苦しんで、今日も人身事故による遅延が発生する。

自由を知らないで育った肉や卵にあふれる世界で人も自由を失う。

過去を反省して、公害を克服し、環境破壊を食い止めたはずの文明社会は、たくさんの生物種を絶滅に追いやり、今日も熱帯雨林を破壊し、熱帯の海に海老の養殖場を作る。

そうして、他の生き物たちを追い込んでいく人類は、自分たちもまた追い込んでいく。

私たちの活動の脇で、自立して活動しているたくさんの生命が存在することで、私たちは、存在を許され、自由を得ていたのだろう。私たちが、すべてを私たちの都合に合わせて利用しようとしたとき、私たちは他の生命の存在を許さなくなり、私たち自身も存在を許されなくなっていくのだろう。

私たちを生態系の一部であるとみなす考え方がアニミズムである。私たちを万能の存在と見る考え方が宗教である。私たちは自然を支配するのではなく、自然の支配に身をゆだねる価値観を受け入れるしかない存在なのだと思う。


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