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朝から晩まで(庶民の日常生活から薄く広く利益を得る)

割引あり

世界を支配するには、どうすればよいだろか。まずは、物々交換や自給自足などカネと結びつかない活動を規制することである。こうすれば、人々は生活のために働いてカネを得ざるをえなくなる。次に、人々のあらゆる活動から薄く広く利益を得るように社会制度と企業グループを作り上げるのである。人々が日常生活を送るだけで莫大な利益が勝手にもたらされるのだから、圧倒的な優位性を維持し続けることができることになる。

日常生活を振り返ってみよう。

私たちが飲食するものの多くはグローバル企業が提供したり、生産・流通の過程でグローバル企業が関係している。プランテーション作物、穀類、肉類、調味料。最近では、遺伝子組み換え食品やF1種ばかりが流通するようになり、そこにももちろんグローバリストが関係している。

水道光熱費やインターネット利用料、スマホ代。ここもまたグローバリストが広く浅く確実に収益を上げる部門である。水道民営化は各地で失敗しているがまだ執拗に推進されようとしている。

クレジットカード、お財布携帯、銀行口座からの利益ももちろんグローバリストが握っている。現金でのやり取りが減り、口座を介したやり取りが増えるほど、グローバリストに入る利益は増えていく。

ネットで買い物をし、Amazonアカウントで決済し、郵便局のサービスを使って配達してもらうと、やはりグローバリストが利益を得ることになる。

ガソリン代、宝石類、さまざまなコンテンツ、特許、著作権、ブランド。医療、ライセンス料、保険料。ここでもグローバリストが優位な立場を作り上げている。

近代化とは、大衆のあらゆる活動を貨幣経済に結び付け、個人経営の商売を減らしてグローバリストの経営する会社による事業を増やし、人々が活動するだけで、グローバリストに利益が集まるようにしていく過程であったとみることができる。

今の環境では、グローバリストに利益を与えたくないとどんなにあがいても、日常の必需品のほとんどすべてがグローバリストに結び付けられているために、ただ生きるだけでグローバリストに利益を与えてしまう。そうして、グローバリスト独裁のような状況ができあがっている。

たとえば、今起きている紅麹問題も、優良なローカル企業をつぶしてグローバリストが利益損失にいたらなくするために起こされているものだろうと私は考える。マスコミも厚生労働省もグローバリストの指示のもとで、小林製薬叩きに励んでいるように私には見える。WBPC問題の根本原因もここにあるはずである。

では、どうすればよいのだろうか。

おそらくは、カネの利用を禁止するか、物の私有を禁じるまでのことを行わない限り、グローバリストたちによる支配から人類は逃れることができないだろうというのが、現時点での私の結論である。


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