発達性協調運動障害との向き合い方

私はこの障害に長年苦しめられてきました。
自ら運動系の部活に入ったりそういった習い事をしても、ずっと誰よりも運動神経が悪かったのです。

体育では、いつも見世物でした。一見筋肉質で骨格が太いため、運動ができそうに見えるのですが、比較的周囲の目に鈍感な自分でも体育の度に周囲から失望の眼差しで見られるのがわかってしまってただただ苦しかったです。
筋肉が付きやすい割に筋肉の使い方がイマイチな為、この人生ではバイト先や遅刻しそうなとき以外はあまり役に立ってきませんでした。腹筋が割れているのに腕立て伏せが苦手的な…

私のように、運動できそうに見えて全くできない人は、この発達性協調運動障害を持っている可能性がなきにしもあらずです。
本人も他者から見た第一印象と現実のギャップに苦しんでいると思います。まずは親子でその診断をしていただける専門の病院に行きましょう。そこで色々応対してもらい、医者の指示に従って生活しましょう。

それでもどうにもならない場合は、不登校になってもいいと思います。下手に登校し続けると、本人の悩みが可視化されず、余計に周囲からのプレッシャーがのしかかるからです。
「本当はできるのに、できないふりをしている」
そんな風に誰かに言われたら、余計に何もできなくなります。自分が実際にそうでした。

はっきり言って、最初から障害に理解のある環境なんてそうそうありません。そういった環境に恵まれた方は、恐らく運が良いのでしょう。
大抵は自分を理解してもらう環境を作るには、大なり小なり、そのための本人の努力が必要なのです。
勉強でトップクラスの成績を修めて周囲を黙らせ続けたり、運動オンチなドジっ子愛されキャラを演じ続けたり…。

その努力と覚悟が難しいなら、周囲の理解に関しては諦めるしかないです。自分で受け入れてもらえる環境に移りまくるか、或いは理解を求めずに済むような選択をし続けるしかないです。
本人にとっては酷かもしれませんが、現実は二次元のように仲良しこよしというわけにはいかないのです。

私は自分で決断してあるとき後者の生活に変えてから、大分精神から来る身体的不調がなくなっていきました。時にはそういった思い切りも必要なのだと思います。
ですが、あくまでも障害者というだけで他の人には想像できないような努力と覚悟が必要になるといった不利益を被り続けるこの社会に欠陥があることは忘れないでください。本人は何も悪くないのです。ただ、本人の生きづらさを変えるには、本人とその身近な人が今できることをトライアンドエラーしていくしかないのです。