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深夜に米を炊く

社会人になって早4年、
つまり僕が経済的に自立してから4年。

もちろん食費も自分で稼いでいますが、
お米だけは父からの仕送りです。

どうしても米だけは送るという父に
いつだったか、もう送らなくて大丈夫だよ
と伝えたことがあります。

それでも送る、と頑として譲らない父に
理由を尋ねたところ

『この先お前に何かあって、
例えば金が無くて食えない日が来ても
米だけは俺が送る。

お前は何があっても米だけは食える、
そのために俺は何十年も働いてきたから。』


とのこと。

物心ついてからずっと、寝る間も惜しんで
働く父の姿を見てきました。

まだまだ、父のような格好良い人には
なれていない未熟な僕ですが

いつも父が仕事に起き出していた朝4時に、
そっと起き出して、僕は米を炊きます。

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