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【the pillows】これがいい、というブレなさ

昔から、ぼんやりと思っていることがある。

世の中で売れているといわれる音楽になると、テレビをつけても、ラジオをつけても、飲食店でも、スーパーでも、音楽が流れているところでは、どこでもその曲が聞こえてきて、最初いいなと思っていても、いつの間にかうんざりしてくる。

誰もが名曲だと思うからといって、いつでもどこでも聴きたくない。時間が経てば、「あのときめちゃくちゃ流行ってたよね」と、過ぎ去ったものとして、もの悲しさと共に語られる音楽ってなんなのだろうと。「ミリオン達成」というフレーズが飛び交う時代に育ったわたしは、いつどれだけ聞いても飽きない音楽を求めていた。

そんなときに出会ったthe pillows 

人の評価と世の中の評価を気にしすぎずに、やりたい音楽を作る3ピースバンド。歌詞やメロディーというとっつきやすいところ以外に、専門的なことはわからない私にもわかる、印象に残るドラムと、メロディくらいインパクトを放つギターのフレーズ。イントロや曲終わりにもこの魅力満載の曲たちばかりなのだ。

いつのころからか「永遠のブレイク寸前」なんていうフレーズとともに紹介されることもあるけれど、、、今年は結成30年。

アニバーサリーのこの年を迎えても「音楽に自信はあるけれど、人気に自信はない」と語っていたボーカル山中さわおさんへ

the pillowsのブレない音と歌詞は、数年前の曲でも、数十年前の曲でも、太く長く愛されています、と伝えたい。

最近20年前にリリースされた彼らの曲が、カバーされ、CMで流れている。自分はこれがいいと思うモノだけ作ってきた30年の結晶のようにも思える。CMのために曲を作ったのでも、コンセプトに寄せて作ったのでもない。もともと作りたいものとして作られ、静かに愛され続けてきたこの曲が、時を経てトリビュートされ、支持を得て、誰かのサポートを経て使われることになったのだろう。これは、世の中に比較的知られている彼らの曲あるある、の1つに加わった。

はじめてこの曲に触れる人たちにも、この曲 funny bunny が聴きたいときに聴ける飽きない曲として、これからも愛され続けますようにと願っている。

今は、アルバム1枚を手に入れなくても気になる曲を手に入れやすくなった時代。the pillowsが作ってきた30年分の音楽の中に、いつまでも忘れられないフレーズや、ふと聴きたくなる曲が見つかる人が増えていってほしい。

10年くらい前に、スーパーで野菜を選んでいるときにthe pillowsの曲がかかたことがあった。わたしは嬉しくなかった。そして、ここで聴いてほしいってさわおさんは思ってないだろうな、と勝手に一人で苦笑いした。

the pillowsの音楽はその時代の音楽の流行にも、時代の流れにもいい意味で左右されない。音楽に「めちゃくちゃ流行ってた」なんていらないのではないか?と思ってしまう。「国民的バンド」と呼ばれないこそがthe pillowsらしいくて、かっこいいのだ。

the pillowsのさわおさん、シンちゃん、ピーさん、これが、いいのですよね? わたしはこれが心地よくてthe pillows好き23年目。2019年のアニバーサリーにちっぽけな1リスナーとして、こんな文章でお祝いさせてください。

(各楽曲や歌詞についてはまたそれぞれ綴りたいと思っています。)


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