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「新潟出身、横浜在住、なぜこんなにもハマったのが横浜FCだったのか?」の考察

noteを書き始めた1番最初の記事は、”なぜか横浜FCにハマったOL” の自己紹介だった。

だけどハマって数年経っても、漠然と「なぜ横浜FCだったんだろう?」と思うことが多々あった。

改めて、私は新潟出身で大学で上京してきて、そこからずっと横浜在住。

地元チームであるアルビレックス新潟の試合を観戦したこともある。
そして横浜には、私がハマった年にJ1優勝した王者フロンターレも、同じくその年にJ2優勝した湘南ベルマーレも、同じ三ツ沢をホームとするY.S.C.C.横浜やSC相模原も、ましてや野球の人気球団のベイスターズもある。

そう思うと、やはりなぜJ2で12年グズグズしていた横浜FCにハマったのか不思議である。

話は変わって、前述の通り私は新潟の田舎出身だ。

都会に憧れ、街の図書館で雑誌『non-no』を借りては都会のファッションを勉強し、都会の風を少しばかり感じられた気になり、雑誌に載っているコーディネートを真似られないかと自分のクローゼットや母親のクローゼットを漁り、実際は似ても似つかないコーディネートを着ている田舎の女の子だった。

中学はバスケ部に所属。ただ部員が10名ほどしかおらず、必然的にレギュラーになれた。
地域の大会では、1回戦は突破できるけど2回戦で敗退する程度の実力。
男女バスケ部で1コートしかなかったため交代でコートを使用し、半分は体力作りで毎日10km走らされるという、なぜか体力作りはガチ。
それなりに体育は一通りできたけど、まったくもって突出した才能があるわけではなかった。

中学3年間のバスケ部で部活動は燃えきった&自宅から学校が遠かったため、高校は帰宅部。
暇だから毎日友達とマックに寄って帰ってた。
高校は音楽にハマり、今のようにネットがない時代だったから深夜のインディーズ音楽番組とラジオで音楽に出会い、深堀りしてた。だからといって自分で音楽を作ったり歌ったりするほどの才能はない。
もちろん高校は楽しいこともあれば、青春特有のツラいこともあり、やっぱり特に素晴らしい成績を残したわけではない高校生活だった。

大学受験は、甘栗を剥いて食べながら勉強するという日々を送り、かつ赤ペン先生を受講しながらも結局1度も添削してもらわなかった結果(両親ゴメンなさい)、もちろん一流の大学には行けずそれなりの大学に入学。
しかも「都会には出たいけど東京は何となく怖いなー」という思いから、その隣の神奈川に行くという選択をした。

ただ、この時の選択がまさか今の横浜FCとの出会いに繋がっているとは。

就職活動も、大学が一流大学ではないからもちろん大企業に入社できるはずもなく、さらに当時は"買い手市場"のまだ若干氷河期世代だったため、何十通もの"お祈りメール"をありがたく受領し、何とかまずまずの企業に就職。
(でも今は↓の通り、仲間に仕事辞めたの?と言われるぐらい休みやすい会社で満喫?してる)

つらつらと興味ないであろう私の面白くもない人生を書き連ねたが、私はエリート街道とは全くもって程遠いところを歩いてきて、いたって平凡な道を進んでは少し戻ったり、たまに走ったり、左右にフラフラしたりしながら通ってきた。


横浜FCでは昨年より定期的に、1人の選手にスポットを当ててインタビューを公開している。
先日、小川慶次朗の記事がアップされた。


この記事を読み、ふと「なぜハマったのが横浜FCだったんだろう?」の答えがまとまった気がする。

横浜FCの選手って、エリート街道を通ってきたわけではなく、挫折を味わってきた選手のほうが多いのではないか?

近年だと松尾佑介、そして我らが大エースの小川航基(現オランダ NEC)もだ。

クラブとしても、横浜FCはビッグクラブでもエリートクラブでもない。詳しくは書かないが、クラブができた経緯も独特だ。

でもそんな横浜FCに何かしらの決意を持って移籍してくれただろう選手たちが、横浜FCでの活躍が認められ王者クラブや上位クラブ、さらには世界に羽ばたき、逆に出場機会を求めて移籍してきて横浜FCで再び輝く、その泥臭さ、反骨心、気持ちにグッとくる。

もちろんそれだけではなく、横浜FCにハマった色々なプラス要素もある。
だけどそういう選手たちが集まる横浜FCだからこそ、応援していてもツラい歯痒いことのほうが多いけれど、私はこんなにもハマり、喜怒哀楽し、熱狂し、絶叫し、愛情を持ち、応援するのだ。

まさに今日、首位神戸との試合でまさか勝利した。
その試合中に仲間が「横浜FCには雑草しかいないな」(悪い意味ではなく)と言った。
古巣の神戸では出場機会がなかった潮音がスーパーなミドルを決めた。
小川慶治朗も気持ちの入ったプレーを見せてくれた。

そんなエリートではない"雑草魂"な選手たちに自分を重ねてしまうから、"横浜FCから離れる"という選択にならないのだと思う。

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