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ゲームの移植は「ツールで一発変換」が出来るほど簡単ではない

Ingress Primeの場合

『ポケモンGO』の開発で知られるNianticが開発する『Ingress Prime』における、前バージョンの『Ingress』(Ingress ver.1.x)の開発基盤だったRoboVMからIngress Primeの開発基盤のUnityへの移行について、NianticでIngressグローバルコミュニティマネージャーを務めるアンドリュー・クルーグさんのコメント。

”Andrew Krug: [2019.8.19 14:18]
And there isn't a straight port from RoboVM to Unity. All the code had to be written from scratch. It's not like a text document that you can just copy and pasted.”
"アンドリュー「そしてRoboVMからUnityへの移行はすんなりとは行かなかった。全てのコードをゼロから書き直す必要が生じたのさ。文書データのようにコピーアンドペーストすれば完成するものではないんだよ。」"
出典:blog-RuinDig(2019年8月24日)「アンドリューさんのコメント:RoboVMについて #Ingress
https://ruindig.hatenablog.jp/entry/ingress/andrew-comment-robovm、2019年8月24日参照。

ロマンシング サ・ガ3の場合

スクウェア・エニックスのスーパーファミコン作品『ロマンシング サ・ガ3』のHDリマスターに向けた移植について、『サガ』シリーズの総合ディレクターを務める河津秋敏さんのコメント。

所感

河野さんのコメントへの反響が大きいのは、ゲームの移植はツールでの一発変換などで出来ると思っている人が多いのだろうと思ったし、それだけ外部からは見えにくい努力なんだろうなと思った。

ゲームの移植や移行がツールで一発変換とかコードのコピーアンドペーストで簡単に済むものではないというのは、俺自身はIngress Primeのあれこれでなんとなく感じていた。

6年かけて作り上げたものを1年に満たない月日で組み立て直すなんて簡単じゃないだろうな、と素人考えながら思っていた。

"Okay, so this is where we are at the intersection of the original Ingress scanner, which is had over six years of time to be perfected and developed and tested and iterated on.
旧スキャナー(Ingress ver.1.x)は6年くらいかけてクオリティ(品質)を上げてアプリにしてきたという歴史があります。"
出典:blog-RuinDig(2019年3月25日)『Darsana Prime Tokyo Ask Me Anything report #Ingress #DarsanaPrime
https://ruindig.hatenablog.jp/entry/ingress/ama-darsanaprime-tokyo、2019年8月28日参照。

ゲームの移行や移植がコードのコピーアンドペーストや今頃はリマスターやリメイクの希望が超スピードで実現されたゲームタイトルでもっと溢れかえっているんだろうなと思う。なんというか、所変われば品変わる、じゃないけど、ゲーム機変わればコード変わるゲーム機変われば技術変わるという事なんだろうなと思った。

とにかく、プレイヤーが、購入者が思う以上に過去のゲームタイトルのリメイクやリマスターの移植は簡単ではないというのが分かった。

カバー画像

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ちなみにカバー画像は、左はスーパーファミコン、右がNintendo Switchで、ソニーの公式アプリ『スケッチ』を使って指1本で描いた。矢印だけ定規のツールを使って直線を指で引いた。

『スケッチ』はAndroidのみで配信中。

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