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藤井 風というジャンル “The genre called Fujii Kaze”

✴︎この記事はGQ Magazine/GQ.comがweb上で公開した英文を元に2021年8月10日に書いたものです。原文を抜粋し自分なりの解釈と共に翻訳しました。
(ちなみにGQ US版はWebと全く同じ文章。日本版とはやや内容が違います。)

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表紙にはならなかったけどGQさんが特別に作ってくれた画像よ


2021年8月10日朝起きたら大変なことが起きていた。
藤井 風氏がGQに。。。!
GQって言ったら、あのGQよ?🤤 (コラッ)
え、しかも本家アメリカGQサイトのトップ画面にいるよ?!
何事?!
GQ初の試み、21ヵ国世界共通特集。注目の若いミュージシャンたちが各国から1人ずつノミネートされているのだ。
「未来の音を生み出すミュージシャン」
“Voices of the future” だって!!
その21人の中で、日本代表の藤井 風氏がトップ画面になるとは!

そして。。。彼のことを説明した文章に胸を打たれた。語彙力ないけれど訳しながら感じたことを書こうと思う。



Fujii Kaze, A Genre-Melding Force in J-Pop

まずこれだ。これが藤井 風氏のタイトル。

「藤井 風ーJ-pop界のジャンルを融合する力」

とでもいうのか。
J -Pop界内のジャンルの垣根をとっぱらっちゃってる人(力)って解釈していいのかな。



まずはここに↑アクセスして、風氏までスクロールダウン。
早速読んでみよう。

“The music comes first,” says Fujii Kaze, one of Japan’s new breed of
YouTube-native pop stars.

「まずは曲が先に来ます。」YouTubeネイティブ、ポップスターの藤井 風は言う。

✴︎'The' music 。Theがついていることに注目ね。

「ワシの好きなミケランジェロの言葉『私は大理石の中に天使を見た。そして天使を自由にするために彫ったのだ。』…それと同じようにやってるんです。」

うんうん。
これって、いつも風氏が言ってる「曲が先に降って来る」っていうことよね?
その中に見えるものを取り出して自由にしてあげているんだ。
曲を書くたびに、大理石を見つけてきたんだね。それを彫ってきたんだ。

次へ行くよ。ここはカバー曲の話。

YouTube時代、このsmorgasbordスモーガスボードにアップロードされたカバー曲によって、、、それはカーペンターズからアリアナ•グランデ、はたまた19世紀ロマン派ショパンに至るまで。。。ファンやチャンネル登録者を獲得してきた。


はい、ここの「スモーガスボード」っていう言葉ですよ。これは大きなトレイにハムやらチーズやら果物やら盛り付けてあるディッシュのこと。
つまり、ありとあらゆる種類、豊富な選択肢、好きな物選びたい放題を意味する。

風氏のYouTubeはまさしくこれでしょう?
みんなこれで沼落ちするんだから。


はい、次。HEHNの話。

彼のデビューアルバムでは、
disarray of genres=ジャンルの統一性のなさ
それがthrilling and fresh=刺激的で新鮮に映った。
borderless curiosity=そのボーダーレスな好奇心が
paid dividends=実を結んだのだ。

だよねーーーー!!彼にはジャンルの枠がないんよね!
今まで様々なジャンルに興味を持ち、いろんな曲をアップしてきたからこそだよね。
その通り、いろんな種類の曲が入ってます、HEHNには。


次!

アルバムはまるで季節が移り変わるかのように、1番メロディからサビへ、曲から曲へ、ジャズからクラシックからR&Bに至るまでくるくる変わっていくのだが、それが
that’s neither jarring nor forced=耳に心地よく自然に流れていくのだ。

うんうん、本当にその通り。だからいつまでも聴いていられるんです。

「彼の特徴である、色々なジャンルが混ざった、でもそれが調和されている音楽」とでもいうのかな。


Reflecting=(それを) 反芻してみて
Kaze is serene=風は静かに語る。

✴︎chaotic(カオス)な”藤井風スタイル”に対しての、本人のserene(静かさ)。対照的な言葉を持ってきていると思われる。

“I don’t want to lie to myself or others,” he says. “I just want to be myself—but a better version, always.
「自分やみんなに正直でありたい。自分自身でいたいのです。
でも常に、進化する自分(better version) で。」

くーーーっ!
GQ Japanさん!!素晴らしい文をありがとう。
泣けるよ本当に。
いつか海外に出ていくボーダーレスな人とは思っていたけれど、こんなに早くこんな文章を英語で読むことになろうとは、彼を知った1年前に想像できなかった。
彼を知ることができて、同じ時代を共有することができて、こんなに幸運なことはない。

もう藤井 風氏はミュージシャンの枠ではくくれない。ボーダーなんてない。
藤井 風、と言う壮大なジャンルなんよ。