【エリザベス女王杯】最終結論

【レース考察】
今回のエリザベス女王杯で重要視したいポイントが2つ。まず1つ目が、4年振りの京都開催に替わることで後半4F(800m)の走破力が求められること。名物3コーナーからの下り坂という聞き慣れたワードであるが、これが何よりこのエリザベス女王杯の重要ワードであり、牝馬限定GIにとって最長距離である2200mかつロングスパートが求められるが故に騎手心理的に前半はスローで脚を溜めたい。しかも、今回のメンバーを見渡すと…2000m以下で本領発揮してきた馬の割合が高く、逃げ馬も前走逃げたディヴィーナぐらいのカオス状態。となると、後半のロングスパート力は、絶対条件で近走に後半4Fをどれだけ速く走れたか、この勢いは重視したい。

2つ目は、過去の歴史から紐解く勝ち馬の共通点について。上述したポイント1つ目に通ずるが、3コーナーからの下り坂で全馬そこで加速が始まる。となると、いかに距離をロスなく立ち回るかの利点が生まれ、大外ぶん回して来る馬は相対的な脚を消耗して意外に伸びきれない事象が発生する。直近の京都開催の勝ち馬4頭ラッキーライラック、モズカッチャン、クイーンズリング、ラキシスの勝ち方がほぼ似ていて、内をロスなく立ち回り、距離ロスなくした形で差しきりと今年のメンバー構成や展開を考えれば同様のパターンが今年も生まれるのではないかというのが私の考え。過去には、リスグラシューとかマリアライトとかは、外から差してきているがこの2頭はいずれも牡馬相手の宝塚記念を制するなど能力自体が違ったわけで、今年は、GI馬がジェラルディーナのみの形上、混戦ムードだからこそこの理論は推奨したい。

これらの2点を軸にした形で、今回の出走馬に当てはめ、推奨馬4頭で勝負させていただきます。


【印】予想
◎1.ブレイディヴェーグ
△2.ルージュエヴァイユ
△3.ハーパー
△7.ジェラルディーナ

【見解】
本命、◎ブレイディヴェーグ。やはり前走が強い。あの強靭なラップとタイムで、他馬は限界突破の全速力の中、本馬が本気を出したのがラスト1Fのみ。しかも、ルメールJの手綱の捌き方的に次に見据えたような諦めな乗り方で、最後勝ち馬に迫った走りが凄い。勝ち馬は、後にリバティアイランドに迫った馬であるが、それよりも追い出しが8秒ぐらい遅れてしまう致命的なロス。そこから軽く促して3F総計32.9で追い上げた脚力は今回でも通用する。自身のレース後半4Fも44秒台に突入しているぐらいあのレースレベルは高く、反動を気にしていたが勝ち馬は難なく秋華賞でクリアできていたし、それよりも7週期間を空けれたのは大きい。
ポイントに上げた内枠を利して、後半4Fの走破力を示せば、能力的に十分足りるし、過去に披露している後半4F45秒台のレースを勝利した経験もある。ここは本命だ。

2番手以降が、△ルージュエヴァイユ、ハーパー、ジェラルディーナ
ルージュエヴァイユは、内枠+前走の走りを評価。スタートして不利あり、出遅れたが内前有利の展開ガン無視で外から追い込んで自身の上がり4F45秒前半をマーク出来た脚力は評価したい。その前には、2番手から2着に粘った経験もあるし、牡馬相手に格好つけられたのが良く、今回横の比較でも展開合えば好走できるチャンスはある。
次に、ハーパー。これは速い脚がないため、外でロングスパートを使わされるより内でロスなく立ち回った方が良く、3番枠は心強い。結局は、桜花賞、オークス、秋華賞掲示板内をクリアしているし、ハイレベルなクイーンCの走破力、川田Jリターンのアドバンテージ、距離が伸びる2200mはマッチするはず。
最後に、ジェラルディーナ。昨年本命に取り上げた理由として阪神コースのマッチ度が高かったわけで、今年は京都のロングスパート戦になる今回、普通なら評価は落とすが、宝塚記念の走りを見ると印は打ちたい。1着イクイノックスは言うまでもないが、2着凱旋門賞4着スルーセブンシーズ、3着天皇賞・秋2着ジャスティンパレス、5着天皇賞・春2着ディープボンド、6着京都大賞典1着プラダリアの強力馬相手に早め仕掛けて勝ちに行く競馬してのイクイノックスとは0.2差4着は、今回のメンバー比較しても抜けている。そこに鞍上ムーアのパンチに加え、ひと叩きできたのはこの馬にとってプラスでしかなく、京都コースを克服次第では上位争いは濃厚。


以上が、エリザベス女王杯の最終結論です。
印通り、◎ブレイディヴェーグが抜けた評価で、次点に3頭。レースポイントが当てはまれば予想が当たると強く思っているので、ここは是が非でも的中したいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました😊
また来週以降も、宜しくお願いします!

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