【札幌2歳S】予想

【印】予想
◎ギャンブルルーム
○パワーホール、ガイアメンテ

【見解】
札幌2歳Sは、洋芝の最終週札幌コースで行われるが故に、適性の偏りがより顕著に出そうなレースであるが、実際近5年の勝ち馬中4頭は後のGIで3着以内の経験があったように…ポテンシャルが高い馬が普通に好走しやすいレース。ただ、能力値全てが必要ではなく、洋芝で施行されるため、能力値×馬場適性のバランス予想が必要となる。
今回のメンバーは、近年の中でも層が厚く、レベルが高い。最終週の馬場なので、必然と外から差せる馬の台頭が多く、実際に過去10年に広げても…上がり最速馬は強いし、今年の馬場からも同様の傾向が見られそう。
狙い馬の方向性としては、ポテンシャルが高い馬、外から差せる脚力がある馬、セットアップが作るペースへの耐性がある馬、を比較していきながら序列を作っていきたい。

その中で、本命◎ギャンブルルーム
父キズナ×母父ヴァーミリアン。名前を並べただけでもパワー系だと分かるほど馬力に寄ったタイプで、実際に馬体も筋肉量やパワーをしっかり兼ね揃えており、体幹がしっかりしている歩きをする。これは相当タフな競馬に強い馬で、ダートでも走れるような形もしている。また、この馬は新馬の走りを評価。好スタートを切ったが、いつの間にか…最後方へ。直線は、他馬が内ラチをあけて走る中、この馬だけが最内を選択して一気に5馬身突き抜けた。内ラチをピッタリ走れたことによる着差も考慮しないといけないものの…それを差し置いても最後の伸びは秀逸。しかも、このレースで一緒に走った馬の次走成績は、3戦3勝とやはり宝塚記念デーの阪神1800m戦なだけに…レベルの高さは確保済みの中で、上がり2位との差を1.1秒、2着馬との差を0.9秒突き放すぐらい抜けている。ラスト5F→12.8ー12.6ー11.6ー11.0ー11.6。2着馬以下も決して止まっているわけではないし、単純に力差がハッキリした内容。
この週での芝レースは、12レースあったが…本馬の上がり33.7は最速値でもあり、33秒台を出せたレースはこの新馬と1400mの3勝クラスのみ。馬のタイプ的にも瞬発力型ではない馬が、こういう馬場で速い上がりを計時して突き抜けれる脚力値は、差し有利な札幌2歳Sにも合う。
唯一の懸念としては、新馬のテン2~3F目ラップ→11.5ー11.9と流れた時に鞍上の手綱と馬の進みが忙しかった点が垣間見れたので、セットアップが作り出すHラップにどう対応できるか?がポイントになるものの、2歳の夏重賞時点では、能力でカバーできると判断。

対抗○パワーホールとガイアメンテ
○パワーホールは、鞍上和生J→父に乗り替わり、武史Jが逃げのセットアップに騎乗することもあり、父は武史Jにプレッシャーを与える競馬はしてこないはず。また、追い切りでも、前に馬を置いて末脚を伸ばすメニューだし、新馬みたいな逃げの戦法は考えづらい。
では、デビュー2戦目の馬が番手以降に位置を下げて速い脚を繰り出せるか?がカギとなるものの、ラップからは相当なポテンシャルを感じさせるのも本馬の魅力。新馬のラップ→12.8ー12.1ー13.0ー13.4ー13.1ー12.7ー12.2ー11.2ー11.1。前半1000m64.4秒の超Sペース。言い換えれば、"タメ逃げ" で差して勝ったようなラップの踏み方。終始、頭は高いし、耳も緊張気味だし、新馬らしい恐る恐るみたいな競馬だった中で、3コーナー付近からプレッシャーかけられると同時にペースアップして、直線266mの短いコースで4馬身ぶっちぎった走りは流石に強い。ましてや、超Sペースだから、他馬も脚は溜まっていた中で、サンデーレーシングの2頭を完封、追い切り本数が少なく、初戦はどうか?と半信半疑の陣営の評価を覆す走りを披露。トビが小さいので、こうした一気の加速力勝負になれば対応できる下地あるし、勝ち切るだけのポテンシャルはある。前走、逃げたことによる控え競馬がどうなのか?一気に追走スピードが上がった時の対応の仕方など、課題はあるものの、ここは高く評価したい馬の1頭。

○ガイアメンテ。非常に品のある好馬体で、スケールの大きさを感じる馬。このメンバーの中なら、潜在能力に関しては一番かもしれない。ただ、それを発揮できるまでの適性が足りるかどうか。本馬は、本質的に軽い馬場向きで、トビが大きく、一気に加速しづらいが故に直線の短いコースだとエンジンがかかりきらずに終了みたいなのがよくある馬のタイプ。対して、ギャンブルルームは、ピッチ寄りの硬め走法で、直線短くてもある程度自分の脚を披露できるタイプ。◎ギャンブルルームとの評価の差は、"コレ" であり、能力は足りる一方で、適性的な面にネックを覚えてしまう形。
新馬は、重馬場でトビの大きい本馬には、走りづらい路面状況下の中でもしっかりストライドは伸びるし、軽い。重→良ならパフォーマンス上昇は必須だし、エンジン点火できる外枠はかなり歓迎。気になる体型だが、個人的に将来は短めにシフトしていくと見ており、全体的な動きから見て、前(肩付近)の出が気になる。それでいて、あのトビの大きさだから、若駒の時期はクラシックでも対応可だが、ドゥラメンテの成長の爆発力と早さによっては、筋肉の完成と共に窮屈さがより出る産駒の特徴。前走から短期間であるが、パドックでは要注目。

能力×馬場適性×上がりを出せる馬、を並べるとやはり序列は、◎ギャンブルルーム→○パワーホール、ガイアメンテ。ローカルの札幌→札幌経由のパワーホール、ガイアメンテとは異なり、中央場の阪神→札幌経由してきたギャンブルルームの勝負感、新馬の内容、任した相手、外枠で速い上がりを繰り出せそうな走法と総合力、タフさが活きるような展開、馬場になる可能性を加味した本命◎ギャンブルルームとさせていただきます。
 


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

明日は、個人的に相当推している馬が出走するので、またツイートします。✍️

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