見出し画像

【菊花賞】予想

毎年のように春のクラシック出走馬が多く出走するのが菊花賞で、構図的に春クラシック出走馬VS夏の上がり馬。これは当たり前だが、今年は久々となる皐月賞馬とダービー馬が出走し、皐月賞とダービー1~3着馬が揃って菊花賞に出走する年はかなり珍しい。これは、天皇賞・秋のメンツを考慮した結果や、混戦であるが故に陣営の思考が世代GIなら…という風になっているからこそ。「菊花賞は最も強い馬が勝つ」そう言われているからこそ、能力上位の馬、春の実績馬を中心に狙いたいと思いつつ、やはり3000mを走る長丁場。予想の軸としては、能力面、スピードとスタミナの2側面での実績、京都下り坂から始まるロングスパート力(後半4~5F実績)を中心に印4頭で勝負する。


【印】予想
◎ソールオリエンス
〇サトノグランツ
△ハーツコンチェルト、タスティエーラ

【見解】
本命、◎ソールオリエンス。やはり今年世代No.1はこの馬。最近は、直行ローテが主流であるが、このセントライト記念で試走できたのが個人的に相当評価したい点。というのも、レースが非常に上手くなり、後半数値もレベルが高い。菊花賞を見据えてか、スタートして、中団ぐらいの位置取りで競馬を進め、4コーナーで大外ぶん回しは武史Jと陣営の思惑通りだったみたい。そこでしっかり折り合いが付き、コーナーは皐月賞よりも非常に上手なコーナリングを披露。鞍上の手綱と肘の位置からレースポイントは"いかに上手なコーナリングをできるか" だったような乗り方にしか見えず、内の馬が外に膨れたおかけで更に外に振られても最小限に我慢でき、ラスト11.7ー11.7ー11.0のセントライト記念史上最高レベルのレースをフルに脚使えたのは能力が高いから。レーベンスティールには負けたものの、当時はイン有利かつ加速ラップで、ラスト1F11.0時点でソールオリエンスが差すには10.5以下辺りをマークしないと届かない計算。中山の坂時点で10.5以下を繰り出すのはさすがに厳しく、それでも推定10.9~10.8辺りは出ているので、通った位置取り、レース前の試走感、など考慮すれば負けて強しと評価はできる。
このセントライト記念のようなコーナから加速していくラップは、京都の下り坂にも対応できるラップ推移であるし、ダービーでは、前6番手以内で上がり最速をマークしたぐらい、末脚性能も抜群。ここは素直に本命を打たせていただく。

対抗、〇サトノグランツ。
神戸新聞杯の推奨理由と重なるが、ダービー11着→神戸新聞杯1着と見事に勝利を果たす。気になるのは、なぜダービー11着だったのか?敗因を深掘りすると、大外枠かつ1コーナーでファントムシーフらの前を川田Jは取ろうとしていたが、馬が進んでいかずコーナーロスを防ぐために更に位置を下げ最終的に1番後ろに近い所で走らされたのが痛かった。もし仮にファントムシーフの前に位置取り成功していたなら、着順はもっと良かっただろうし、6.7着辺りに追い込んでこれた可能性さえある。更に、馬のタイプ的にも晩成感強めで直線スピード勝負に自信がないから、前半緩くて後半軽くスピード勝負は適性的に一番合わないダービークジを引かされた。それでも、上がり2位の33.1を繰り出しているのは興味深く、結論的にダービー11着を額面通りに評価するのは筋が通っておらず、後半数値と位置取り、適性面から紐解くこの馬の菊花賞上昇度は相当高いはず。
前走の神戸新聞杯は、ラスト3~2F地点で10秒台後半が連発する上がり競馬に。そこで、内で我慢していた本馬のだんだん加速する末脚能力と鞍上の思惑が見事に合致した渾身の競馬だったと評価。ラスト1Fは、12.0と落ち込んだ所でもうひと伸びしている辺りも、全体のラスト4Fを見れば、10秒台後半の2連発から12.0まで落ち込んだとはいえ、最後まで脚が持続したな…という印象。これは、京都になればなるほどパフォーマンスを上げてくる末脚の伸ばし方で、3コーナーの下り坂である程度ズブい所を自然とスピードupでき、直線平坦かつ長いので、脚を余すことなくフルに発揮できるコース形態は絶頂に活きるはず。


3番手、△ハーツコンチェルト、タスティエーラ。
ダービー1~3着馬は普通に強い。これが単純な3番手の理由。今年のダービーは、2番手以降が究極のSペースで能力の比較をしづらいが、舞台が未知の2400mなので上がり数値が能力面を引き出してくれることが結構ある。そのような理論で言うと、今年のダービーは、"位置取り" が物を言ったようなレースになったので、どこの位置取りでどんな末脚が使えたのか?これを紐解く必要がある。

4角6番手以内で走っていた馬(netkeibaの4角通過順表記)は、順にパクスオトマニカ(36.1)13着、ホウオウビスケッツ(34.0)6着、シーズンリッチ(34.1)7着、タスティエーラ(33.5)1着、メタルスピード(34.3)12着、ソールオリエンス(33.3)2着、ハーツコンチェルト(33.4)3着の順。ペースと展開を考えれば、2番手以降のホウオウビスケッツ、シーズンリッチらは、恵まれた展開だったが、最終的に6.7着で上がりも34秒台。この時点で、上位3頭とは上がり3Fでも約0.5~0.7秒の差が生まれている。ほぼ全馬脚が溜まった状況の中でのこの上がり差は決定的な着差であり、ダービー上位3頭は素直に強いというのが上がり数値で予測できる。4角6番手以内で1番速い脚を使えたのが、ソールオリエンスの33.3。これが評価している通り世代No.1の実力者であり本命馬。次がハーツコンチェルトの33.4。3番目にタスティエーラの33.5。
ただ、ハーツコンチェルトの方がかなりパンチの効いた走りをしており、鞍上の腕が光ったレース。初角位置は16番手。そこから向正面で位置を上げていき、4角で6番手までに。ペースが緩んだことで、緩ラップ区間での押し上げ。脚の消耗は少なかったので、ラストの脚を最後まで繰り出せたものの、他馬は100%脚が溜まっていると仮定するなら、押し上げ時の消費を考慮すると70%ぐらい。それで4角外回してソールオリエンス、タスティエーラと僅差は単純に馬が強い。
神戸新聞杯も5着に敗れているが、全く度外視可能と見ており、コーナー部分で一気に加速する10秒台後半が刻まれ、イン有利かつ1~3着馬はラチ頼りの中、この馬だけ大外ぶん回しで最終的にじわじわ伸びてきて1着馬とは0.1秒差。着外に負けた右回り2走も若葉Sイン有利の大外ぶん回し、ホープフルは、大トビが故に内で包まれ窮屈な競馬かつ小回り不向き、で確固たる敗因はある。新馬では、風が強い中、後半5Fは2000m新馬の中で歴代3位の数値をマークしているほどスタミナ面にも問題はないし、逆にスタミナ負荷のかかるレース質の方が合うかもしれない。ダービーの走りから能力上位と判断して、3番手推奨の1番手とさせていただく。

3番手推奨2番目が、△タスティエーラ。心肺機能の高さなら、皐月賞で証明済みだし、前目で押し切きり、脚をフルに使わせる競馬をしてくるはずだから、ダービーより菊花賞の方が合う可能性は高い。ただ、ダービーからぶっつけで菊花賞を走るのは走るスタミナ面での心配はあり、これまで短期間で使い続けて想像以上にパフォーマンスを上げてきた馬だけに、本番一発目の今回、走ってみないと分からない。これが評価を落とした最大の理由。それでも、皐月賞、ダービー好走は、世代間の能力差上位であるし、印は打つ必要があると判断し、3番手評価に。

本命◎ソールオリエンス→〇サトノグランツ、ハーツコンチェルトを軸に次点でタスティエーラの4頭を今年の菊花賞の推奨馬とさせていただきます。



以上が、菊花賞の最終結論です。
いつも記事を見てくださり、本当にありがとうございます😊

あと、今回はこの菊花賞記事のTwitterに "いいね" していただいた方(12時まで)、5名に午後の京都で狙いたい馬1頭の見解をお送りします!


また来週以降も宜しくお願いします。m(_ _)m

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?