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妄想連載「ハーフボイルド家族」

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ハードボイルド、とまではいかないけれど、ちょっと変わった家族の記録。ぶつかったり離れたり、時々進むけど、しょっちゅう後戻り。 自由と正義を掲げた船に乗り込んだ私と4人の子どもた… もっと読む
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記事一覧

当たり前の、ウラガワで

朝起きると、ブリキ缶のようにベコベコと音がした。 ような気がした。 疲れているのかもしれな…

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11か月前
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「いや、血ぃ、出てるよ? なんで痛がったらあかんねん」

2023年1月クール、「ブラッシュアップライフ」というドラマが話題になった。 主人公がよりよ…

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1年前
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私は謝辞を「読む」のをやめた 〜小学校卒業式謝辞全文公開〜

長男が小学校を卒業した。 年子の気の強い妹に、重心児で手がかかる下の妹、そして甘えん坊の…

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1年前
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はるるんの福祉クエスト

はるるん、先日8歳の誕生日を迎えた。 誕生日前日深夜に帰国し、誕生日翌日にはまたフィリピン…

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1年前
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「特別支援教育」は特別なままなのか

さて、前回の記事で、障害や特性に関係なく、地域の学校に多様な子どもたちが通えることの意義…

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1年前
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「副籍」制度と公教育の本当の理想

学校ってなんだっけフィリピンで2年間学校に通っていなかった重症心身障害児の次女ハルは、小…

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1年前
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はるるん、日本で学校に行く

2年3組質問タイムこれは、二学期の終業式前日、地域の小学校の2年3組でのやりとりである。 日本の小学校に体験入学夫とともにフィリピンに暮らし始めてまもなく2年の次女ハル。うまれつき肢体不自由で目が見えない。重い知的障害もあり、いわゆる重度心身障害児に分類される。 現在小学校2年生に該当するが、この2年、フィリピンで学校に通っていない。彼女が学校に毎日通う必要性を親の私達がそこまで感じていなかったのも事実だけれど、同世代の子どもたちとつながれる居場所はつくってあげたかった。

私は障害児であるハルのことをよく知っているけど、ハルじゃない障害児のことはよく知…

みなさん、どうも。こちらの世界ではお久しぶりです。 久々にいろいろな肩書や役割を取っ払っ…

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1年前
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私はレゴが作れない

子どもたち、レゴが好きだ。Youtube大好き現代っ子のレンチビ3歳も、レゴを渡すと1時間でも2時…

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3年前
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風呂場の扉越しに聞いた、こどもたちの生死の話

風呂上がり、脱衣所で着替えていると、珍しく一緒に風呂に入っていた長男と長女が話しているの…

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3年前
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いるだけで天才的にオモシロイ、うまいぃのおじさんのこと

う〜まいいいいいいぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜!4年前の5月、当時南牧村に住んでいた我が家に、突…

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3年前
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大好きだった祖父が亡くなっても涙が出ないほど不自由だった私が自由を取り戻した話

夢を見た。もう死んでしまった、祖父と祖母の。 祖父母は慈愛にあふれる人たちだった。私が私…

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4年前
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How I became a "strong woman" from a drop out girl 〜Part Ⅱ〜

このエッセイはすべての居場所を求める若者に捧げます。 村医者をやめてWHOに転身した夫に連…

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5年前
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How I became a “Strong Woman” from a dropout girl ~Part Ⅰ~

このエッセイはすべての居場所を求める若者に捧げます。 村医者をやめてWHOに転身した夫に連れられて、4人の子供(8歳、7歳、4歳脳性麻痺児、1歳10ヶ月児)と共にインド、デリーで暮らす、元TEDxSakuファウンダー、34歳女子の物語です。 You're so strong!少し前の話になるが、長男が虫垂炎で入院した際、私と夫が交代で病院に付き添った。必然的に、家にいる方は残りの子供3人の世話をしなければならない。 その日は土曜で、メイドさんたちも午後には帰ってしまうた