見出し画像

高専→大学編入を諦めた人の選択肢

 はじめまして。私はkosen18sの世代で高専に入学しましたが、5年の時を経てまもなく卒業。随分時が経つのは早いですね。僕は入学した頃から大学編入を目標にしていました。そんな僕が大学編入を諦め、他の進学方法を選んだ話を記録としてここに残したいと思います。
 大学編入を目指しているけど、直前になって正直厳しいなって思っている人や、就職進学まだ迷ってるよって人に、暇な時にでも読んで欲しいなって思います。私と同じ道を辿らなくとも、「そういう選択肢もあるんだ」って心の片隅にあるだけで相当視野が広がるんじゃないかなって思います。


1.スペック

1~4年次の成績的な奴です。

1年 17位くらい
2年 20~30をうろうろ
3年 下から3番目
4年 最下位

 おいおいよくこんな成績で編入しようと思ったなって思ったそこのあなた、正解です。私は大学編入を相当舐めてたと思います。
 私は入学式で準学士課程代表者挨拶をしました。いわゆる主席入学ってやつです。しかし、そこからは上記の通り。見事な落ちぶれっぷりです。中学でオール5だった私はどこへいったのでしょうか。
 落ちぶれた原因としては、こころの病気にかかり学校に行けなかった時期があったこともありますが、言い訳にしかならないので深くは書きません。(幸いにも留年等は免れましたが)

2.編入を決めた時期

 先に書いた通り、私は入学時点で大学編入を考えていました。でもそれは、"考えていた"だけです。ただただ惰性で高専生活を送っていました。本格的に大学編入しようと決め、動き始めたのは4年に上がった時です。進路希望調査があり、就職進学の方針をここで決める必要がありました。私は、高専卒で社会に出るよりも大卒の方が給与とか昇進とかいろいろ待遇が良いことが納得できず、「そこらの大学生よりよっぽどハードに学んできたのに!!」とよく不満を漏らしていました。そんなことで、大卒資格を得るために私は大学編入することを決めました。

志望校

 大学編入すると決めた私は、やりたいこと、学べる事、卒業者の平均年収なんかを参考に進学先を決めました。以下の通りです。

第一志望:電気通信大学 情報工学域 Ⅰ類
第二志望:豊橋技術科学大学 情報・知能工学課程
第三志望:弊高専専攻科

3.編入試験

 ちなみに全て学力試験で挑みました。結論から言うと、結果は以下の通りでした。

電気通信大学:出願せず
豊橋技術科学大学:不合格
専攻科:不合格

 別に体験記ではないので、どんな問題だったとかは特に書きません。私のように全落ちした人のものより、他に書いてる受かった人の体験記を読むべきです。そもそも大学編入を諦めた人の体験記ですこれ()
 正直、豊橋技科大も専攻科も、いろんな体験記を読み漁る中で、まぁどっちかは引っかかるだろと思っていました。相当ショックでした。

4.全落ち~その後

 全落ちが確定したのは7月後半とかだったと思います。このnoteを読んでくれている人が一番知りたいのはここから私がどうしたかだと思います。
 ここで私は1つの結論に至りました。

大学編入を諦める。

 いつも諦めの悪い私でしたが、この選択はわりとすぐに決まりました。もう頭の良かった中学時代の自分ではないこと、病で学校に行けない時期があったこと、いけると思った技科大と専攻科に落ちたこと。すべてを総合的に判断した結果、今現状の自分ではどの大学にも編入できないと悟りました。
 私は5年生です。編入試験が終わるまで、担当教授に卒業研究を進めることを待ってもらっていましたが、卒業するには当然卒業研究をしなければいけません。これ以上待ってもらうことはできない。(苦労するのは自分なわけですが)
 そこで、最後のチャンスとして、あることを決めました。それは、大学入試を受けることです。3年次編入ではありません。高校生の人たちと同じように、大学の1年次に入学するための試験を受けることにしました。
 大学は自分の中で決めていたところがありました。そこは、東京国際工科専門職大学です。

 この大学は、新しい大学制度の"専門職大学"の第一号として開学した大学でした。高専が高校+専門学校(短大)とするならば、この"専門職大学"は(大学+4年制専門学校)/2 といったような大学です。
 この学校ができたのは、2020年でしたが、開学が決まった2019年に、実は私は高専を辞めてこの学校に行くかどうかを真剣に悩んだ時期がありました。友人にもこの話をして、なんとなくやんわり止められたこともあり高専に残ったわけですが、残った本当の理由としては、まぁ所属していた硬式野球部を辞めたくなかったことが一番の理由だったと思います。

 それはともかく、10月中旬の総合型選抜(旧AO入試)に向けて、準備を始めました。興味がある方は調べてみると面白いと思いますが、とにかくこの大学の入試は特殊中の特殊だったため、入念な準備が必要でした。8月~10月は遅れていた卒業研究と並行しながら、志望理由書などのブラッシュアップ、受験で必要になる英語の学習を行いました。

5.大学入試合格

 そして、11/2に東京国際工科専門職大学 工科学部 デジタルエンタテインメント学科に合格した旨の通知が届きました。心の底から本当にほっとしたのを昨日のように覚えています。周りがみんな就職先・進学先が決まっていく中で、私だけが取り残されていく状況に、焦燥感が募る日々を過ごしてきていました。少しどころかかなり遅くなりましたが、ようやく追いついた。それが何よりも嬉しかった。
 実は、この大学にも編入試験はあるんです。ですが、基本2年次編入であること、編入試験では総合型選抜よりも科目が増えること、私が高専で専攻してきたこととは少し違うことを学ぶことになることを踏まえ、総合型選抜を受験しました。

6.最後に

 ここまで拙い文章を読んでいただきありがとうございました。進路に迷っている高専生の皆さんに、少しでもいろんな選択肢を持って欲しい。そんな思いでこのnoteを書かせていただきました。大学編入全落ちしたら?って調べると、就活に切り替える、研究生になる、受験日の遅い私立大の編入に備える、編入浪人するetc… 色々出てきますよね。高専生のあなたの後悔しない進路選択の一助になることを祈って、このnoteを締めます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?