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津軽半島徒歩旅②竜飛崎→青森駅

津軽中里駅(S)から青森駅(G)まで歩いて旅した時の記録。

三日目 竜飛崎→平舘 38km

朝、目を覚ますとテント内にたくさんの蚊が入り込んでいた。どの蚊も動きがトロくなるほど血を吸っていたので、全部つかまえて外に放り出した。こちらは身体中が痒くて仕方ない。

この日も朝から小雨。スタートしてからずっと雨で嫌になる。

続く雨と限界キャンプ3泊目でここまで一緒に歩いていた友人がここでリタイアしてしまった。私は彼を見送ってスタート。

海岸沿いの国道339号を三厩方面に進む。たまに現れる集落で地元の人と挨拶がてらお話しするのが楽しかった。あるおばちゃんに歩いて旅していることを話すと、ありがたいことにお茶を頂いた。なんて優しいんだろう。

お昼ごろに三厩に到着した。この辺りまでくると雨がだいぶ落ち着いてきて、晴れ間が出てきた。

国道280

暑すぎるくらい晴れてきた。今別のスーパーで行動食という名のお菓子を調達。

漁村が続く。

漁村の猫にこんにちは。

出発して11時間、19時になると日が暮れてきた。
暗い中歩くにはしんどいので焦って歩くペースを上げるが、平舘に着いた頃には真っ暗だった。泊まるはずだったキャンプ場の受付時間はとっくに過ぎていたのでもう少し歩いて海岸に向かった。

この日は海岸にマットを引いて夜を明かした。たまに通る津軽海峡フェリーの明かりを眺めながら就寝。

最終日 平舘→青森駅 44km

最終日で一番疲れているのに歩行距離が一番長い計画だった。ペースが落ちることを見越して早朝5時に早めに出発。

海沿いの道を南に進む。青森駅は遠い。

途中で蟹田駅に寄り道した。ここは「雲のむこう、約束の場所」で主人公たちが通学に使っていた駅のモデルになった駅なので一度寄ってみたかった。

入場券を買ってホームを見学。

蟹田駅ホーム

エゾ(北海道)にあるユニオンの塔が見えないか北を眺めてみる。作中では東京からも見えるほど巨大な塔だが、ここは現実世界なので当然見えなかった。

しばらく見学した後、映画主題歌「きみのこえ」を聴きながら再スタート。

この日は快晴でとにかく暑く、少し歩くだけで体力が削られるようだった。少し歩いては一休み、を繰り返したせいで青森到着予定時間がどんどん遅くなっていった。

この辺りも漁業が盛んらしい。ネットが大量に積まれた小屋をよく見かけた。

15時頃、疲れて歩くのが嫌になってきた。海をボーっと眺めたりスマホをいじったりして少しだけ現実逃避。でも歩かないとゴールしないのでまた歩き始めた。

夕方、昨日リタイアした友人が青森市手前で合流した。彼は三内丸山遺跡と弘前を観光してきたらしく、お土産のお菓子を差し入れしてくれた。ここからゴールまで再び彼と歩く。

青森市内に着くころには日が暮れていた。歩き疲れて足を動かすのがしんどい。おしゃべりして気を紛らわせながら進む。もう青森市に入っているからあと少しだ。

なんやかんやで青森市の名所、観光物産館アスパムまで歩いて徒歩旅終了!
4日間、約140kmの長旅だった。

いやぁ、良い旅だった。次はゴアテックスのランニングシューズがあれば快適に歩けそうだな。

翌日は青森観光のつもりだったけど、疲れてそれどころではなかったので青函連絡船だけ見学して終了。いつかまた来よう。

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