頑張り屋さんと認められてきた人は、どこかで行き詰まるかもしれない

久し振りに記事更新します。
自分の思考を整理するためにもまたできれば書き続けていきたい。。。

今日は自分や同僚、部下を見ながら思うところについてです。

頑張り屋さんで、言ったことをきちんと遂行しようとするという人。
聞き分けがよく、反論が少なく、さっと行動する人。

私はついこの間まで、こういう人を頼もしいと思ってきました。
ですが実はこういう人ほどケアが必要と気づいてきました。
聞き分けが良いのは、自身をよく見せる手段として、多くの場合自分でも気づかずに自然に行っていることであり、色々と思っていることがあるにもかかわらず黙って聞いているパターンが多い。このとき、不満や不安を心の內部に貯めていることになります。
私は最近、どのような人も同じように不満をもち、不安をかかえ、同時にやりがいや喜びも持って、働いているものと思うようになっています。それが表に出てくる人と出てこない人がいる。そして、結論としては、それが表に出てくる人が最終的に得をする流れになります。

表に出すと言っても、文句ばかりの人や言い方としてのマナー違反があるような人は、これは素直に困りものですので置いておくとして、納得できないことに直面したときに、納得しようとするための手段として意思を表す人は、時間はかかりますが力をどんどん付けていく可能性を秘めています。上司や他人の考え方を理解するきっかけが増えるからです。上司の考えを自分の理解に落とす回数が増えるほど、行動に納得が生まれ、成功体験につながれば自信となります。そして行動に明確に意図が生まれやすくなります。また自分の意見を伝えることで相手からの理解を得やすくなり、課題に対するサポートを得られる機会も増えるでしょう。黙っているのに比べて累乗でレベルアップしていきます。一方で納得できないときにそれを飲み込んで、文句無しで頑張る人は、優踏生であり、一見とてもよく仕事をしてくれるようですが、実はそのアクションの理解のほどは低く、さらに他人の考えを聞くチャンスを逃すため、自身の考え方が育たず、行動に明確に意思が伴わないことになります。若いうちからこのパターンに入ると結局成長路線に繋がらず、行動パターンが決まってきて、最悪の場合良くなるのは要領ばかりとなります。「あの人頭は良いんだけどね」「ちゃんと仕事してるんだけどね」という方には、このパターンはかなり多いと思っています。

私には若くて、頑張り屋で、もくもくとして、本人は上司に迷惑をかけまいとかできていると思われたいと思っていそうな部下がいます。第一印象はすさまじく良く、人当たりも良好で、これはイケると思いました。しかしちょっと不安を感じ始めています。分からないことを分からないと言ってこないのです。このままではむしろ潰れるのでは。私は急にそう感じ始めています。
このタイプは恐らく、無理してパリッとすることで評価を得てきた。周りから信頼されてきた。そしてそれが成功体験となり、今も続いています。思考パターンを変えてやる必要があります。ただ、「何でも聞くのだよ」というだけではそれほど変わってこない。もう少し奥の扉を開かせ、本人がダメだと思う自分、分かっていない自分をいかに安心して出せるようにしていくかを意識していきたいです。具体的な方法は試行錯誤ですが、このようなことを考えている昨今です。

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