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はじめて自分で買ったCDの話

音楽の聴き方が様々になってきた今日この頃。

サブスク解禁でCDを買わなくても音楽が楽しめるようになり、ウォークマンを持ち歩かなくてもスマホ1台にたくさん音楽を詰め込める。

私もApple Musicのサブスクに登録しているので、ちょっと気になった曲があったらさくっと聴けてそのまま自分のライブラリに追加できる。とても便利なサービスだなと思う。
ただ、好きなアーティストの新譜はCDで手元に残すようにしている。アーティストを応援したい気持ちもあるし、特典CDでしか聴けない音源やDVDも魅力的だからだ。

今となっては、自分でCDを買うことに特別感は感じなくなってしまったが
初めて自分でCDを買った時は、緊張感や特別感を感じたし、今でも思い出に残っている。
今日は、そんな思い出のお話を書いていきたいと思う。

JOE HISAISHI
 "FREEDOM PIANO STORIES 4"


私が初めて買ったCDである。
お小遣いで買ったので、自分で稼いだお金ではないけれど…。

高校2年生の冬、地元のBOOK OFFで見つけた。
確か、このCD目当てにお店に入ったわけではなかった、気がする。
たまたまCDコーナーに立ち寄って、ふと手に取ったこのCDの一曲目が『人生のメリーゴーランド』だった。
「あ、知ってる曲だ」が、購入理由だった気がする。買った時に、他の曲は知らなかった。

家に帰り、早速ウォークマンに入れた。
『人生のメリーゴーランド』しか知らなかった私は、最初にこの曲から聴き始め、見事にハマった。
オーケストラバージョンだったり、ピアノソロだったり、連弾だったり色々な演奏形態のある曲だが、このCDに入っているのはオーケストラバージョン。壮大な曲調に完全に心を奪われた。

一度ハマったら、なかなかブームが去らない私は
通学中も勉強中も『人生のメリーゴーランド』ばかり聴いていた。
おかげで授業中も頭の中でぐるぐる鳴りっぱなし。(メリーゴーランドだけに)

そのうち、せっかく買ったので他の曲も聴いてみたくなり、聴き始めたらまあ見事にハマった。
全部好きだったが、特に好きになったのは『Constriction』『Birthday』の2曲で、よく聴いていた。
『Constriction』は、圧縮、締め付けられる感じといった、ぱっと見あんまり良くない意味の曲名。曲調も明るいとはいえない。むしろちょっと不安になる?
ただ当時高校生で、受験勉強をしていた私はその曲をえらく気に入って、ずーっと聴いていた。そういう気分だったのか…?
今もたまに聴きたくなる。
『Birthday』は対照的に優しい曲調で、『Constriction』とセットでよく聴いていた。
余談だが、大学で所属していたピアノのサークルで『Birthday』を演奏したことがあり、いい思い出になっている。とても心が穏やかになる素敵な曲なので、興味を持たれた方は是非聴いてみてほしい。

今でも久石譲さんの曲は好きだ。
その原点は初めて自分で購入した、このCDで間違いないだろう。
もう10年くらい経ってしまうが、好きになるきっかけを作ってくれたあの頃の自分に感謝を伝えたい。

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