ボックスプラスマイナス(BPM)のまとめ

https://www.basketball-reference.com/about/bpm2.html

1.ボックスプラスマイナスとは

・ボックススコアに基づいた指標
・選手がオンコート時にチームに貢献した度合いを数値化したもの
・古典的なボックススコアのみに基づく
・推計につかうのは、ボックススコアの情報、ポジション、チーム全体のパフォーマンス
・リーグ平均と比べて選手が得点にどれだけ貢献をしたかを、100ポゼションあたりで推計
・プレータイムは含まない
・リーグの平均は0.0と定義される
・平均以上の選手はプレー時間も多いので、平均以下の選手数は、平均以上の選手数よりもかなり多くなる
・ある選手のBPMが+5.0なら、その選手がオンコートの場合、平均的な選手と比べてチームが5点多く得点する(100ポゼッションあたり)という意味

2.スケール感の目安

・+10.0は歴史に残るようなシーズン(例:ジョーダンやレブロン)
・+8.0はMVPのシーズン(例:ノヴィツキーやシャック)
・+6.0はオールNBAのシーズン
・+4.0はオーススター候補
・+2.0は良いスターター
・+0.0は堅実なスターターか6thマン
・-2.0はベンチプレーヤー(代わりがきくレベル)
・-2.0以下はローテーション外の選手

チームのスケール、エリートチームはレギュラーシーズンのチームレベルの効率性が、+8.0の範囲、100チームポゼッションあたり。エリートチームのトップ5選手によるラインナップは+14あたりかそれ以上。

BPMは選手をどのように評価するか?基本コンセプトはシンプル。

1.前提:全選手の貢献度は全く同じ

BPMはチームに所属する選手の貢献度は平等、同じである(差はない)という推定からスタートする。

2.見直し:選手同士で比べて評価を見直す

次に、評価を見直すために、ボックススコアの情報が加えられる。ボックススコアのデータは全てチームの他の選手と比較しつつ測定される。この選手のスティールはチームの他の選手より多いのか、それとも少ないか?もし多いなら、この選手は他の選手よりもディフェンス面でいい選手の可能性がある。得点効率は高いか低いか?アシストは多いか少ないか?

3.重み付け:ポジションや役割で重み付けする

ボックススコアの情報はポジションや役割によって重み付けされる。例えばセンターのブロックはチームに貢献するが、もしガードがブロックしたらそちらの方が貢献度が高い。同じように、プレー関与の低い選手の得点は、ディフェンスに対するプレッシャーになりにくいので、チームに貢献する観点から、より効率的でなければならない。

ちなみに、いくつかのボックススコアデータは、それが明らかにチームにとって価値あるものでも、選手のチームに対するインパクトを測る助けにならない。ディフェンシブ・リバウンド(Dリバウンド)はそのカテゴリの例。Dリバウンドを取れるかはチームの問題だが、誰がとったかは問題にならない。そのリバウンドをとった功績は、実際にリバウンドをもぎ取った選手のものというよりも、チームのものである。

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