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#もしもの備え【キャリコンサロン編集部】

キャリコンサロン編集部からの、今週のお題は「#もしもの備え」

東日本大震災から13年が経過しました。当時、私は、仙台に単身赴任中でした。その際の体験については、下記のnoteに投稿しています。


■もしもの備え・・ズバリ!保険です!

私は、大学で損害保険論を学び、外資系保険会社に就職し、60歳の定年まで38年間勤務しました。
今回は、まさに「もしもの備えである保険」について、書いてみたいと思います。

生命保険と損害保険について】
生命保険
「人」を保障の対象とした保険です。死亡した場合に備える保険や将来の年金に備える保険など、すべての保険が人の生命に関わるものです。
それに対して、損害保険の多くは「モノ」「行為」を補償します。自動車保険であれば、補償の対象は自動車です。自動車の運転に起因して事故が発生いた場合の賠償責任も、自動車保険の補償の一部です。火災保険の主な補償対象は、建物や家財であり、人ではありません。

そして、一番大きな違いは、生命保険が死亡などの際に事前に約束した金額を給付する「定額給付の保険」であるのに対し、損害保険は事故や災害によって被った損害分だけを補償する「実損てん補の保険」であるという点です。

生命保険】
私は、父親が生保勤務だったことから、学生時代に、父親が契約者となり、生命保険に加入しました。就職後、すぐに「急性肝炎」で入院。日額6,000円で32日間の入院保険金192,000円を受け取る経験をしました。この時、病院に支払った費用は、10万円弱だったと記憶しています。

生命保険に入っていて良かったと思う機会でした。その後、契約者を父から私に変更し、補償内容の見直しを何度か行い、数年前、いろいろと考えた末、この契約は解約しました。

振り返ってみると、保険金は、1回受領しただけで、結果として、今まで健康に生きてこれたのは良かったと思っています。

但し、生命保険は決して安い商品ではありません。自分なりに研究して、補償内容を見直したりはしましたが、今から思えば、必要以上の補償まで買っていたことを反省しています。

生命保険の契約は、貯蓄性のあるもの、掛け捨て、年金など様々な商品があります。家族構成や、子供の発育に時期に応じて、常に見直しが必要だと思います。

損害保険】
損害保険にも、様々な商品があります。火災保険、自動車保険、個人賠償保険、傷害保険などなど・・・

いずれも「もしもの備え」のためには、必須です。是非、研究して加入されることをおすすめします。

*必須の損害保険種目
火災保険
持ち家であれば、建物家財を対象として「住宅総合保険」。そして、まだまだ加入率の低い「地震保険」
私は、東日本大震災を体験し「地震保険」の必要性を改めて感じました。ここで、そして意外と知られれていないのが、地震が発生して火事になった場合、地震保険に加入していなければ、火災保険では支払われないということです。

借家の場合は、家財を対象として、住宅総合保険プラス借家人賠償責任特約個人賠償特約。そしてもちろん「地震保険」も必須と考えます。

・自動車保険
自家用車を保有されている方であれば、自賠責保険にプラスして任意保険に加入していない方はいないと思います。

・個人賠償責任保険
単独でも加入できる保険ですが、自動車保険や火災保険の特約で加入できる場合もあります。この保険に加入すれば、自転車保険の加入は不用です。
事故例としては、下記のような事故が考えられます。
 自転車で通行人にけがをさせてしまった
 ペットが他人にかみついてけがをさせた
 ベランダからモノを落として、通行人にけがをさせた
 買い物中に、陳列品を落としてしまい。破損させてしまった
 などなど

・傷害保険
「偶然かつ急激なる外来の事故」が原因で、身体に傷害を被った場合に、補償になります。就業中のみ、あるいは、スポーツ中のみ、24時間補償など、様々な契約が可能です。

・海外旅行保険
私が、38年間、専門に扱ってきた保険になります。
一番怖いのは、海外に行く際に全く保険に加入しない方、あるいは、クレジットカード付帯の保険について補償内容を確認しないまま、十分だと思いこんでいる方です。この保険の大切さについて定期的にセミナーも行っていますので、ご興味ある方は、是非、ご参加をお待ちしております。

https://4in2q.hp.peraichi.com/?_

■東日本大震災の体験

2011年3月11日、当時、私は東北支店の営業部門の責任者でした。大手保険会社に比べれば、地震保険契約者の数は多くは無いものの、相当数の契約が有りました。査定部門は東京本社で対応しており、保険金を支払うためには、全てのお客様の自宅を訪問して、査定する必要が有ります。

その際、あまりにも大きな災害であり、正直、ちゃんと査定ができるのだろうか?と不安な気持ちになったのを覚えています。それでも、結果的には、本社並びに提携の調査会社の社員が交代で仙台まで来て、全ての契約に対して実地調査を行い、保険金をお支払いすることが出来たのです。そして残念ながら、地震保険に加入されていないお客様は、どんなに被害が大きくても、お支払いできなかったことが残念でした

■最後に

「保険はお守りだから」と言われることがあります。しかし、それは、中身を十分理解して、いざという時にしっかりとした補償が得られる保険で無ければ意味がありません。「もしもの備え」として、是非「保険についての見直し」をおすすめします。

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