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【海外ボランティア】私から見たケニアの人々【3カ月のケニア医療インターンシップを終えて④】

part1, part2, part3を読んでいただいた方は、「ケニア」という国に少し親近感が湧くようになったのではないでしょうか…笑
次回が最終回になる予定です!医療インターンシップについて、まだ全く触れていないことに皆さんお気づきでしょうか…次回書きます。笑

今回は、私から見た「ケニアの人々」についてお伝えしたいと思います。もちろん人それぞれ個性はあるので、全体的な印象として捉えていただければ幸いです。

休憩になればと思い、各所にマサイマラの動物たちの写真を載せてみました。楽しんでもらえれば嬉しいです♪

1. 明るくてフレンドリー

すでにご察しの通り、ケニアの人はとってもフレンドリー。前述の通り、道を歩いていると子供にも大人にもとにかく話しかけられる!
(現地の人同士でも挨拶することはあるみたいですが、外国人に対しては頻度が倍増する気がします笑)

現地の学校に行けば、すぐに子供たちの人気者に♪

職場でも家でも基本的にみんなおしゃべり大好き。(シャイなケニア人には出会わなかった気がします笑)たくさん話しかけてくれるので、すぐに仲良しになります。私もおしゃべり大好きなので、とっても楽しかったです!
(互いの国のことについて話していると、意外と話題は尽きません笑)

ケニア人によく聞かれる質問が、
「結婚してる?する予定ある?」
「子供いる?子供欲しい?」
いる場合→「何人?次の子はいつ産むの?」

日本ではややプライベートすぎる質問ですが、ケニアでは定番の質問らしいです。ケニア人に上記のことを聞かれても明るく答えましょう笑

また、ケニアの人々はよく笑う印象があります。初対面同士でも昔から知っていたように盛り上がり、いっぱい笑う。見ていてとても羨ましくなりました。日本はやっぱりシャイな社会ですね。ダンスも歌も好きで、みんなダンスが上手。教会で毎週踊っているからでしょうか、歌と一緒に自然と体が動いていました。
(私は頑張ってもロボットみたいになるので、羨ましいです笑)

ケニア人の明るさは、困難が多いケニアという国で楽しく生きていくために、必要な術なのかもしれません。

日本人の私にとっては距離感が近すぎると感じることもありますが、日本ももう少しフレンドリーな国になれば良いなと思いました。

どこに行っても子供たちが人懐っこくて可愛い♪

2. 繋がりに貪欲

ケニアの人々と話すと、とりあえず「連絡先教えて」と言われます。

たとえ、今後会う予定や見込みがなくてもです。プライバシー的な面から、自分の連絡先を見ず知らずの人に教えるのは気が進まず、いつも困っていました。

日本では、初対面で5分話しただけの人に連絡先を聞くことはあまりありませんよね。ケニアの人はどうしてこんなに連絡先を欲しがるのだろうと疑問に思っていました。

マサイマラのキリンも連絡先が欲しいのでしょうか、こちらを見つめてきました。

そんな時、スタッフから
「ケニアではコネが大切。良いコネがあれば、良い職が手に入る。逆に、コネがなければどれほど優秀でも職に就けない」と聞きました。

失業率が高く、賄賂やコネが当たり前のケニア。

学校で働いていた友達は、
「自分の娘を日本で働かせたい。良い働き口があったら教えて欲しい」
と娘さんの連絡先を教えられたそうです。

私も、
「日本で働くにはどうしたら良い?」と聞かれることは多々ありました。

コネが生活を左右する社会では、人々が繋がりを重視するのも納得がいきます。さらに、「外国人=お金持ち」という認識なので、外国人に会えたらラッキー、連絡先をしつこく聞いてくるのも当然のことです。

木陰で休むチーターは余裕の貫禄

帰国後、この連絡先を聞かれた理由について深く考えてしまう出来事がありました。

現地でのメディカルアウトリーチ(マサイ族の村に行き、貧しい人々に無料で健康診断を実施、薬を処方する活動)では、ケニア人のコミュニティワーカーの人々と一緒に働いていました。そこで、薬担当をしていたスタッフと仲良くなって、私の最後の活動日に連絡先を交換。帰国後も他愛のない会話をしていたのですが、ある日、"please help me"とのメッセージが。どしたの?と聞くと、弟の学費を出して欲しいとのこと。
"Sorry, I don't have enough money."と返信すると、その後連絡は途絶えました。

一緒に活動し、彼女のことも友達だと思い信頼していたため、お金をくれる対象として見られていた事実に少し悲しくなりました。もちろん、本当に必要なのかもしれません。しかし、4回しか会っていないような相手にいきなり頼むものではないと私は思ってしまいます。

私の活動最終日、かなりしつこく連絡先を聞いてきた彼女の思惑は、元からお金を乞うためだったのかと、かなり苦い印象が残ってしまいました。

もちろん、友達になりたい、というフレンドリーさで聞いてきた人もいると思いますが、このような出来事も踏まえると、何かしらのメリットを得るために聞いてくる人も多いと疑ってしまいます。

人を簡単に信じてはいけないこと、外国で暮らす難しさだと改めて実感しました。

3. 外国に出たい

ケニアでは、多くの人々がケニアの国旗カラーのブレスレットを身につけています。そのため、さぞかし愛国心が強いのかと思っていましたが、医療現場では多くの人が外国に行きたいと言っていました。

ケニアで定番のブレスレット。自作しました!

これは、あくまで教育水準の高い医療スタッフと話した感想なので、一般人に当てはまるかは分かりませんが、
「外国はケニアよりも給料が良くて、職も手に入りやすい」
という認識があるそうです。しかも、ケニアは公用語が英語。英語圏の国では言語の壁もありません。特に、イギリスは以前植民地だったこともありビザを取りやすいため、みんなイギリスで働くことを夢見ていました。また少し難易度は上がりますが、アメリカに行きたいと言っていた人もいました。

日本で働く方法も聞かれましたが、日本語が話せないと働けないと答えると、みんな諦めていました笑 日本人が外国に行く時も、外国人が日本に来る時も、常に言語の壁があることを実感しました。

マサイマラで出会ったメスライオン、お食事直後にお邪魔しました💦

また前述した通り、ケニアではいまだに賄賂やコネが多く存在しています。特に、政治分野では日常茶飯事に行われているそうです。
市民はそれにも気づいていて、やはり政府への批判、問題意識は感じられました。

世代が変わるごとに徐々に改善はされているみたいなので、将来はケニアもフェアな社会になっていることを期待したいです。

最期まで読んでいただきありがとうございました。あくまで私の主観なので、気になる人はぜひケニアに訪れてたくさんの人に出会ってくださいね笑

次回は、現地で私がどのような活動をしていたのか、医療インターンシップの内容をお伝えしようと思います!!

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