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ヴェイパーフライNEXT%に感じる唯一のモヤモヤ。

まず始めに言っておきますと、これから書く内容はヴェイパーフライNEXT%(以下、VFN%)そのもの、またそれを所有するランナーの方々、ナイキ社を批判するものでは全くありません。

というか、VFN%凄いって聞くし!俺も欲しいし!

何が凄いかといますと、前作の4%のときはガチのスピードランナー向けという位置づけで、且つ耐久性が160km位、更にフライニットも水を吸ったり人によって合う合わないがある、ということで色々制限付きだったのが、N%はそれらを完全に取っ払ってしまったこと。

諸説はありますが、タイム帯関係なく万人向けに作られ、フォアフッターでなく、ミッド・ヒールの人にも合い、耐久性も400km程度までUP、アッパーは薄い軽い丈夫で速乾性やフィット感も抜群(と、聞いてます)。

寧ろ、4%は布石だったのかとすら思ってしまうほどの完成度。大濠で、腰が落ちてガニ股でキロ7分ぐらいのジョグするおじさんが履いていたのは衝撃でしたけど。

そりゃあ皆んな履くでしょ、と思います。知り合いでも持っている人沢山いますし、ネットの評判なんかもよくチェックしてますけど、今まで4%はズームフライの意見ではあった「みんな良いっていうけど、俺は合わないわ〜」という人にまず出会ったことがありません。

はい、ここなんです。僕が気になっている部分は。

皆んな履きすぎ問題。ここがどうしても引っかかる。

マラソンの醍醐味のひとつに、「Aさんは◯◯履いてPB出した、Bさんは△△履いて入賞した、Cさんは□□で・・」のように、へぇ〜あれもいいんだ、でもあっちも気になるな〜っと色々試し履きして、いっぱい迷ってやっぱり今シーズンはこれだ!って決めて挑む。みたいのがあったりするんですけど、今はその機会がだいぶ減ってしまった。

そして、レベルの高いレース見れば、みんなが蛍光グリーンかピンクばかり。もう、PB出すにはこれしかないよねっていう、言わば諦めに近いような感覚がはびこっているわけです。

(画像:朝日新聞デジタルより)

見てくれ的な部分もそうで、ウエアとシューズの組み合わせをどうするかがひとつの楽しみだったりするわけじゃないですか。昔のエアマックスブームみたいなもので、エアマックスが絶対オシャレ!なムードが今のマラソン界にもありますよね。

多様性がある=豊かな状態、という定義をするならば、今のこの状態は、個々は別としても、全体としては豊かではありません。実質、選択肢がひとつになってしまっているわけですから。

そこの面白みを削がれている部分は往々にしてあると思います。高額な部分もあるけど、僕がいまいち購入に踏み切れない部分はそこです。僕のシャツ見ればお分かりのように、やっぱりオリジナリティ出したいっすもん。

ということで。

改めて言いますけど、これはあくまで全体論であって、VFN%を履いているランナーを批判するものではありません。履いている人を見ると、あっいいな!と思います。またナイキの企業努力の結果であって、作り手のせいでもない。

もしこれが誰のせいかと言われれば、強いて言えば他のメーカーでしょうね。僕はナイキ好きですが、他も本当に頑張ってほしいです。


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