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【ロシア留学】壮大な自然に感動してたのに3山越えで死にかけるロシアンハイキング

「そんな5年以上前のはなし、今もよく覚えてるねぇ」
といろんなところで言われるけれど、
今でも色褪せずにまだまだたくさん覚えていることがある。

今回はなんかハイキングっていうから軽い気持ちで参加したらまさかの3泊4日で3山越えたハイキングのはなし。

しかしカバー写真めちゃよくない?

ハイキングという語感に騙される

あるとき、留学グループに投稿されたハイキングのお誘い。

「みんな!わたし4日間のハイキング行くんだけど、どう?連絡待ってるね〜」

「ハイキング」なんて運動音痴のわたしは行ったことがない。
そもそも頭からお断り案件だ。

…と思っていたけど、「行く前から自分の可能性潰しちゃだめよ!行っておいで!」とホストママに言われて、
「あぁたしかになぁ。」と思って行くことにした。

マラソンじゃなくてハイキングだし。

走るんじゃなくて歩きだしね。

ハイク、キャンプ…同じようなものかしら。

あらかたの着替えとかを準備して当日集合場所に行くと、用意されていたのはかなりな荷物だった。

と、登山じゃん…

街中からどんどん山のなかへ

早朝に集合してバスで出発!

どれどれ

着いたのは田舎の街だった。


ロシアによくある、ニワトリがお散歩してる感じの。
(わたしの隣の家でもニワトリが飼われていて、よくお散歩していた)

ウシも!!

…と、気づけばどんどん山の中へ

初めてのキャンプ

その日は1日中平坦な道を歩き続けて、開けた場所にみんなでテントを張った。

持ってきたスープとかお菓子をみんなでシェアして食べて、
1つのテントに女子3人で、寝袋で寝た。

寝にくいかと思ったら、疲れ果てて爆睡だった。

怒涛の山歩き・川渡り

次の日からは本格的に山越えがスタートした。

ハイキングは全くもってウォーキングではなかった。

毎日朝礼からスタート

ロシアは自然豊かで壮大だなぁ、と感じながら歩いた。

そして気づいたら(いつでも)最後尾で、運動神経抜群のドイツガールか優しいロシアンボーイがサポートしてくれた。

めっちゃめちゃ置いてかれてる(笑)

持っている木の棒は、「あると歩きやすいよ!」と言って拾ってくれた。

や、優しい…。

抜群のサポート体制

ロシア人がいてくれたら3倍強気でいける気がする。

わたしは大学でなぜだか地質学を専攻していたのだけど、
ハイキングの写真を見るとなんとも興味深いジオスポットがいくつもあった。

これとかもう層理がめちゃよくわかる!!
(層理はポイント高い)

と、そんな発見があったりするから、
見返してみるとおもしろい。

綺麗な川や滝が随所にあって、休憩スポットになったりテント場になったり。

気づけば1日1山は越えてて相当きつかったけれど、
みんなと自然に支えられてなんとか頑張った。

4日目ついに最後の頂上〜!

もう少しだったのに死の入り口が見える

「もうあとは下山してバスに乗るだけ〜!」
ということでもうウキウキでみんなと下山した。

それまで歩くのに必死だったわたしも、だんだん慣れてきてみんなとたくさん話した。

ハイキング、なんだかんだ楽しかったなぁ。
ロシアでハイキング、オススメかも。

…なんて思いながら。

いやぁ空がいつも以上に広く青く見える!

しかし気づいたら、だんだんと日没になってきていた。

集団はやっぱり距離がひらいてきて(わたしはノってきてついに最後尾ではなかった)

前後誰も見えない、

わたしと、もうひとりのジャパニーズガールと、ロシアンボーイの3人になってしまった。

ついに暗くなってきた頃、
だいぶ広くひろがる川が目の前に現れた。
道はなくなった。

「え、これどうするの?」
「これを進んでいくよ!」

ざぶざぶざぶ……(入水)

いま考えれば、上流から下流に向かって歩いて行くなんて危険だしご法度である。
(地質学の調査では絶対にしてはならない)

真っ暗の中、例え足首より少し上であろうと川の中を進んでいくのはなかなかの恐怖だった。

「日本人女性、ロシアでクマに食べられる」か
「日本人女性、ロシアで水難事故」の
ニューステロップが何回も脳裏をよぎった。

生きて帰るために必死で、このときの写真は誰も持っていない。

結局、集合場所に到着したのは夜10時で、
ガクブル震えながら帰宅した。

クマさんにも会わずに済んだ

なにはともあれ

全員で生還したからハラショー!

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