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戦わない生き方

数年前、小さな会社で働いていた頃、とある人に言われました。

「いつも戦っていらっしゃるんですね」

初めて会ったその人に、小さな会社での理不尽なことをぶちまけたと思います。(今思えば、かなり痛いオンナである)

誰かに理不尽さを分かってもらいたい。そんな私の甘さが、初対面の人に向かってしまったのです。

分かって欲しい、認めてもらいたい。そんなクレクレ星人の時は、勘違いしまくっています。本人は気づかないけれど。

だから、「いつも戦っていらっしゃるんですね」という言葉を

「あなた、大変苦労してるのね。偉いよ、頑張ってるよ」

という都合よい翻訳して受け取った私。

時間がたち、理不尽な会社のことも、初対面の人のことも、すっかり忘れました。

が、都合よい翻訳した勘違いな私だけは、ちゃんと記憶に残っています。

今や自分で自分を認めているので、誰かに幸せにしてもらいたいと思いませんし、クレクレ星人ではない自覚があります。なぜなら、戦わない生き方を選んだから。

「いつも戦っていらっしゃるんですね」と初対面の人にすらわかる、戦う生き方を辞めたから。

戦うことで得られる幸せはちっぽけだから。戦わない生き方は、幸せが自動的に舞い込んでくるから。

だから、私はもう戦わない。

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