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「ZENB」はなぜランナーをターゲットにし、マーケティングの壁をどう乗り越えたのか!?ラントリップと「ZENB」が実施したイベントの狙いをご紹介

植物の皮や芯など、調理の過程で捨てられてしまうことの多いものも余すことなく使い、美味しく健康的な食品を提供するブランド「ZENB」。そんな「ZENB」とラントリップが2023年11月に体験イベントを開催しました。

ランニングはじめ、スポーツを親しむ多くの方が「ZENB」の商品を体験しました。なぜ「ZENB」はラントリップと共にイベントを企画したのかーー。ZENB JAPAN・林さまにお聞きしました。

身体に良いだけでなく「美味しい」をどう伝えるかに試行錯誤

ーー「ZENB」について教えてください。

ZENB JAPAN・林さま(以下、林):豆や野菜は皮、芯などを捨ててしまうことが多いですが、これらの部分にもたくさんの栄養が詰まっています。そのような部分を使うことで健康にはもちろん、環境にもいい。さらに美味しい。そういった食生活を広げていきたいという思いからミツカングループとして「ZENB」を立ち上げました。江戸時代に当時捨てられていた酒粕を有効活用したお酢づくりからスタートしたミツカンの“捨てるものを有効活用する”精神がルーツにあるブランドでもあります。

ーーそんな「ZENB」ですがマーケティング観点での課題はありましたか?

林:「ZENB」の販売はインターネット通販が中心なのですが、購入を検討している方からは「試食ができないため買う勇気が出ない」や「健康には良くても、おいしくないと余らせてしまう」といった声がありました。商品の魅力をお客様に届けることが課題でしたね。

そこで、まずはオフラインのイベントなどで実際に「ZENB」を食べてもらうことで、お客様に商品の魅力を知ってもらえるのではないかと考えました。

「健康」観点で食事への意識が高いランナーをターゲットに据える

ーー今回あえてランナーをターゲットにイベントを開催した理由はなんでしょうか?

林:「ZENB」は健康のために、食だけでなくスポーツやフィットネスも頑張る方からのニーズが高いです。そのなかで、誰もが始めやすいスポーツと言えばランニングだと思いますし、実際にランニングは競技人口の多いスポーツです。ランナーはその特性上、健康に気を遣っている方も多いので「ZENB」がそういった皆さんの暮らしに役立てるのではと考えています。

ファンが集うコミュニティの熱量にメディアでレバレッジをかける

ーーランナー向けメディアの中でもラントリップとともに企画を進めた理由はありますか?

林:ZENBはこれまでも、ブランドのビジョンやコンセプトに共感してくださる方たちと一緒にコミュニティを形成しながら拡大してきた経緯があります。

そのため、ランナーの方たちにも、ZENBのおいしさを体験いただくコミュニケーションを通じ、ファンになってもらえるような企画にしていければと考えていました。

その観点で、今回ご担当いただいた石塚さんがZENBを日頃から愛用してくださっており、おいしい食や仲間とのランニングを楽しまれている石塚さんのライフスタイルに私たちZENBのメンバーがとても共感していたことが、お願いした最も大きな理由です。

石塚さんが「ZENB」を愛用してくださっていることに加えて、周りのランナーの方にもZENBの愛用者や興味がある方が多いとお聞きしていたのが非常に大きかったです。

それならば、石塚さんや「ZENB」に共感いただく方々を中心としつつ、まだ「ZENB」を体験していない方も交えたイベントを開くことで、その熱量が伝播するのではないかと考えました。

ちょうど、「好き」と「出会い」をつくるコミュニティストアをコンセプトにしたZENB初のアンテナショップ「ZENB STORE」を代官山で期間限定オープンするタイミングで、皆さんと美味しくZENBを体験いただき、楽しくランニングするイベントがぴったりだと感じコラボイベントを開催しました。

具体的には、シンガーソングランナーのSUIさんにインストラクターを努めていただき、代官山から渋谷まで参加者のみんなで交流しながらグループランを実施。

気持ちよく運動した後は、ゴールのアンテナショップで「ZENBブレッド」や「ZENBスープ」を使ったおいしくヘルシーな朝食を楽しみました。

さらにイベントだけでは、参加いただける方に限界があるので、ラントリップさんのメディアでもコンテンツ化することで、その場の熱量をさらに多くの方に広げていきたい。そのすべてをラントリップさんなら実現できるという狙いがありました。

イベントの熱量そのままにアンテナショップでZENB商品を購入する参加者も

ーー実際にやってみてイベントの反響はいかがでしたか?

林:ご参加いただいた方にアンケートを実施したのですが、5点満点中、全員の満足度が5点満点という結果となりました。ランニングイベント終了が、ちょうどアンテナショップの開店タイミングだったのですが、参加者の方がそのままお買い物をしてくださり、カゴいっぱいの商品を買っていただく方も。

中には、すぐ商品をお試しいただき翌日以降に再訪してくださる方もいらっしゃいました。イベントの熱量そのままに、ストアで色々な商品を手に取り、体験いただけたことで、ご自身に合った「好き」な商品を見つけていただけたのではと感じています。

ちなみに、石塚さんは期間中に8回お店にお越しいただきダントツのリピート数(笑)。本当に感謝してもし切れません!

また、このイベントを通じて商品の魅力をしっかりと理解していただくことで、商品をちゃんと購入してもらえるという手応えが得られました。認知だけでしたらデジタル広告等で可能なのですが、そこから先に興味をもっていただき理解していただかないことには商品を手にとってもらえません。その壁をイベントで超えられる可能性があるという気づきを得たのも本施策を実施して良かったと感じた点です。

ーーこれからの展望について教えてください。

林:まずは商品をもっと手軽に試せる機会を増やしていきたいです。現在はスーパーやコンビニでの販売も始めていますが、オフラインでのイベントも継続して開催し、体験できる機会を増やしていければと思います。

またラインナップの充実にも努めていきたいです。社内で「365日×6食」というキーワードがあるのですが、これは1日には6回の食事のシーンがあるということを意味しています。朝・昼・晩のご飯、そして午前中や午後、夜間の間食ーー。これらのシーンでいつでもZENBを食べていただけるように、多種多様な商品を展開していきたいです。

〈お話を伺った方〉

林亮人さま
株式会社ZENB JAPAN
マーケティングチーム広報・PR担当

〈今回出稿メニュー〉
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