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指標を鵜呑みにするな(UZR編)

どうも、^る^です。最近野球界では指標が多く使われていますね。しかし指標というのは大体のものに穴があります。穴がなく選手の優劣が分かるならその指標はもっと早くから、そしてもっと多く使われています。ということで今回は「UZR」について追求していきましょう。

まあ中の人もあまりそういうことは詳しくないので誰でも分かるように簡潔に話していきます。

・UZR

UZRとは『Ultimate Zone Rating』の略で簡単に言えば守備での貢献度、一定の守備位置でその守備位置の平均と比べてどれだけ失点を防いでいるかというものである。‘指標上’かなり優秀な人は+10になったりもします。

さて、この指標のどこが穴かというとこの指標って「守備範囲」「エラー数」「外野手の捕殺数、進塁阻止」「内野手の併殺完成」で計算されるんですよね。                 ん?これって他の選手の守備力も影響に出ますし(特に二遊間)球場による差も考慮されてませんよね(ドーム球場をホームとするチームの選手だと高くなりやすい)

・「UZR」他の選手による影響    

上記のものが2018年の二塁手のUZRランキング

上記のものが2019年の二塁手UZRランキング 

浅村選手と菊池選手に注目してみてください。1年でかなり下がっていますよね?        逆を例にすると中村奨吾選手は上がっています。

浅村選手は2018年オフに西武から楽天へFA移籍しました。そうすると勿論相方の遊撃手も代わる。本人の腰の状態も悪かったが相方の遊撃手が断トツの守備力を誇っていた源田選手から決して下手ではないが源田選手には劣ってしまう茂木選手になってしまったらそりゃあそうなるでしょう。


菊池選手は2018年2019年共に広島に在籍していましたが2019年は相方の遊撃手、田中広輔選手が怪我で試合に出れない、もしくは状態が万全ではない中で出場となっていました。代わりに守っていた選手は主に当時ルーキーの小園選手。そうなれば2018年にGG賞を獲得するほど守備が認められている田中広輔選手との技術、経験の差は計り知れないでしょう。菊池選手のUZRが下がった主な原因はこれではないでしょうか?


中村選手は2018年、ルーキーの藤岡選手と組んでいました。2019年も主に藤岡選手(他平沢三木)と組みましたが1年目に143試合出た経験があるので本人の取り組みは勿論、藤岡選手の技術アップも2019年のUZRアップに繋がっているでしょう。


・「UZR」球場による影響

上記が2018年の中堅手のUZRランキング

上記が2019年の中堅手UZRランキング

荻野選手と丸選手に注目してみましょう    荻野選手は1年間でUZRが3程上がりました。勿論本人の上達等もありますが、もう1つの要因は「本拠地にラグーンがついたこと」でしょう。今までは外野の頭を超えた長打などはある程度UZRに反映されていたかと思います。しかしその打球が本塁打になってしまえば投手の防御率が上がるだけで野手のUZRには響かない(ラグーンに入っていなくても選手が意識を高めた結果本塁打になることもある)               

続いて丸選手。丸選手は2018年オフに広島から巨人はFA移籍しました。当然ホーム球場は変わります。ドーム球場だと風もありませんし守りやすい、かつ東京ドームは狭い部類なので荻野選手の「ラグーン」のような作用(本塁打)も起きているでしょう。


・『指標だけ』をみて選手を判断するのは馬鹿のやること

上にも書いた通り指標を鵜呑みにするなってことです。‘数字だけ’見て「○○あがった!」「△△減ったンゴwwww」とか言うのはナンセンスです。源田選手だって元ロッテのヤマイコ・ナバーロ選手と二遊間を1年組んだら多分マイナスになります。         
「指標の穴について知らなかった!」という人は大丈夫。これから理解していきましょう。


・一言

他の指標の穴についてまとめるかは未定ですが定期的にnoteやっていこうと思うのでよろしくお願いします。ほな。

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