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〈わたし〉と〈あなた〉の関係性 #soar応援

こちらの記事には、ウェブメディアsoarの3周年に向けて、soarメンバーやsoarライター・これまで記事に登場した方たちがsoarへの思いを綴ったコラムを掲載しています。

soarとのつながりは、わたしの「社会」や日常に、やさしい光をあててくれている。それは、soarがどこまでも〈わたし〉と〈あなた〉の関係性の地続きにあるからだと思う。

わたしは今、soarと、読者として、サポーターとして、(コラムを執筆した)当事者として、ライターとして、編集者として、色んな角度で関わらせてもらっている。soarはメディアプロジェクト(法人)であるにもかかわらず、なんだか親しい”友だち”のような存在だ。

読者として、1本の記事に心を揺さぶられて涙を流したり、新たな視点を得て自分の思いに気付かされたり。soarのなかには、ふとした時に思い出す言葉や何度も読み返したい物語がいくつもあって、それらは時に疲れた心を癒やし、時にそっと背中を押してくれる。

直接会ったことのない個人の「回復の物語」が”他人事“ではなく”自分事”になるのは、soarがインターネット上から不特定多数の人へではなく、〈わたし〉から〈あなた〉へ届けてくれているからだと思う。

今年の夏、わたしも当事者としてコラムを寄稿させてもらった。公開当初もSNSを通じてあたたかい感想が届き、今でも同じ身体の事情や悩みを抱える人たちから直接メッセージをもらうことがある。記事を読んで、登壇したsoarのイベントに足を運んでくれた方もいた。その言葉や行動に私自身も励まされている。

筆者と読者の距離が近く、〈わたし〉と〈あなた〉という関係性でつながることができるのは、お互いにsoarに対する信頼があるからだろう。

編集者・ライターとして、記事制作に関わるようになって、soarの「回復の物語」が生まれるまでの過程に感激すると同時に、深く納得もした。だからsoarの記事は、強くて、やさしいんだ、と。

取材でどんなことを聞き出したいか。一番伝えたいメッセージは何か。可能性が広がる瞬間を捉えているか。誰かを傷つける表現になっていないか。一方的に決めつけていないか。

強い意思とやさしさと想像力を持って、ひとつひとつ丁寧に、物語を紡いでいく。編集長の工藤瑞穂さんをはじめ、soarのスタッフも、ライターも編集者も、一切妥協することなく、粘り強く、あきらめない。

言葉の使い方ひとつにも意思とこだわりを持っている。たとえば、soarでは「病気はある」という表現をする。病気は”抱える”ものではなく、自分とともに”ある”ものだから。私はそれまで無意識に「病気を抱える」という表現を使っていたから、ハッとさせられた。

soarの記事を読む時、書く時、編集する時、わたしはいつもよりちょっとだけ、強く、やさしくなれる。soarの凛とした佇まいと柔らかい空気感が自然とそうさせるのだ。この居心地のよい場所を守りたいという気持ちが自然と働くからかもしれない。

soarは、人の持つ可能性を、力を、信じている。

「わたしは、あなたを、信じている」

soarを通じてわたしは、そんな関係性を得た。取材をさせてもらった人と、編集を担当したライターと、書いた記事を編集してくれた人と、soarのスタッフと、筆者と、読者と。そして、自分と。数は多くなくても、信じることができる〈あなた〉の存在は、〈わたし〉を支えるものになる。

きっと、「社会」も、不特定多数の大きな得体の知れないものではなく、〈わたし〉と〈あなた〉の関係性の地続きにあるものだと思う。自分が当事者ではない、さまざまなマイノリティや障害を言葉だけで記号的に捉えていると、距離は遠いままだけれど、そのなかにいる当事者とつながることができたら、一気に距離は近くなる。

目の前にいる人にどんなマイノリティ性や障害があったとしても、個人として〈わたし〉と〈あなた〉の関係性を築いていけたら、わたしの「社会」はもっと、強く、やさしく、なっていくんだろう。

これからもsoarを通じて、〈わたし〉と〈あなた〉の関係性を築き、今よりも少し、強くて、やさしい自分になりたい。

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soarは今年の12月頭、初のプロダクトとして、ブレンドハーブティー「soar tea」をリリースした。コンセプトは「あなたの毎日に、優しい回復の時間を」。伝統茶ブランド{tabel}とのコラボレーションで、3種の茶葉をブレンドした、1日のはじまり(朝)とおわり(夜)に飲む2つのブレンドハーブティー。箱のなかには、soarの「回復の物語」がぎゅっと1000字に纏まったストーリーブックが入っている(その編集を担当させてもらった)。

わたしも自分へのご褒美と友人への贈り物としてsoar teaを購入。soar との距離がまた近くなった。

こんなふうに、プライベートも仕事も境なく、わたしの日常に溶け込むsoarは、なくてはならない存在になりつつある。だからこそ、サポーター(寄付会員)になって、soarの末永い存続と発展を心から願っている。

社会のなかで何かしらの困難や生きづらさを感じている人が、わたしと同じように、soarを通じて、自分を支えることのできる〈わたし〉と〈あなた〉の関係性を築いていけますように。

soarでは、2018年12月22日に迎えるメディアオープン3周年に向けて、みなさんの応援の声を集め、より多くの人にsoarのことを知ってもらえる「#soar応援」キャンペーンを実施中!寄付での応援も受け付けています。詳細はこちらから。

読んでくださりありがとうございます。とても嬉しいです。スキのお礼に出てくるのは、私の好きなおやつです。