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私の女性アイドル初恋だった加護ちゃんへ【アラサー毒親育ち、執着を一つ手放す】

ミニモニ全盛期に、私は小学校低学年だった。
加護亜依は、私が初めて好きになった女性アイドルだった。

わが母がテレビ嫌いだったこともあり、
加護ちゃんの壮絶な人生とスキャンダルを知ったのは、2012年頃。
加護ちゃんの前夫が逮捕された後だった。
幸いにも、加護ちゃんはブログで元気な姿を見せていた。

私と加護ちゃん時系列。
私と加護ちゃんを人生で初めて横に並べて
ドキドキした

もはや世間では10年近く前に表舞台から消えた人だった。

私の憧れだった女性アイドルが、知らないうちに人生を転がり落ちている。たった1人で、この複雑な感情に収拾がつけられなかった。
加護ちゃんに幸せになってほしくて、
それから数か月は、加護ちゃんのブログを密かに見守っていた。
時々ニュースも見ていたが、忙しくなってやめてしまった。


昨日まで、加護ちゃんに対する複雑な気持ちをそっと奥にしまっていた。
どうしようもなく全盛期のオーラが好きだ。
嫌いになれないけど、素直に応援もできない。
執着は薄れたが、ずっとそんな気持ちがあった。




小学校~20代前半、私が好きな女性アイドルは加護亜依や中森明菜だった


1人で全盛期動画に執着する

当時の私は危うい美少女の雰囲気に、無条件で惹かれていた。

かつての私がハマったもう一人の危うい美少女は、中森明菜だ。
スキャンダルを知っていても、全盛期の美しさは別の話。
頭での理解と惹かれるものが、バラバラだった。


彼女たちのニュースは辛かった

二人とも見事に毒親育ち。
おまけに幸せなニュースが少ない。
ずば抜けてオーラがあるけど、
人一倍頑張らなきゃいけない背景から
あのオーラは作られていたんだろうか?
彼女たちは、どこかで闘う限界を知って道を誤ったのか?

彼女たちのニュースを知れば知るほど辛かった。
「こっちまで幸薄の道を進みそうだからやめよう」
それでも執着は止められなかった。

私はこの二人を素直な気持ちで応援できないのに。

二人とも好きになったからこそ申し訳なかった。
女性アイドルの消費に強い抵抗があるのは、
彼女たちを好きになったから。
直感で選んだ美しい人が不幸になってしまった。

こんな思いはもうたくさんだ。
私にとって女性芸能人の美しさは、危うくて怖い。


直感でジャッジしなくなった結果


それからは
「『惹かれるオーラがある』と女性アイドルを選ぶのはやめよう」
と自分を抑圧していた。
芸能人のエピソードを探し、
人格の良さでハマるスタイルを数年続けてしまった。

内面が素敵なミューズ的芸能人もたくさんいたが、
自分が外見でどんなタイプに惹かれるのか、わからなくなった。

自他の境界線を昔より引けるようになって、恐怖が減った

加護ちゃんに執着していた頃の自分は
「毒親育ちという属性だけで、他人に自分の願望を重ねていた」。

この頃まだ、
「同じ境遇で育った妹が、家庭内の問題に気付いてくれる」
という期待を捨てられずにいた。

「同じ境遇だから土壇場では助けないと」
「私と同じでかわいそうだから」

「同じような環境で育った姉妹でも、
別の人間、別の人格だ」
と私が見放せたのは3年前のこと。

苦しくて助けてほしかったのは、他ならぬ私なのだ。

同じ毒親育ちで、
大好きだった私の初恋のアイドルに
真人間になってほしかったのは
解毒しようと苦しんでいた私の執着だった。
それも自他の境界が曖昧な。
なんとか燃やしている火が消えてしまいそうな。

加護ちゃんの人生はどうしても多難だ。
でも、彼女もどうしてこうなるのか、考えて気付かないといけない。

加護ちゃんに降りかかる問題は
課題に気付いて乗り越えるために
ずっとやってきていると。


だから
「ふーん、そうか。加護ちゃんの試練が何度も来ているだけか」
と、客観的に眺めておしまい。
彼女のスキャンダルに、もう執着しない。

私は私のことを淡々とやるの。

まだ変わらず、全盛期の彼女のことは好きでいよう。
自分にその許可を出す。

笑顔が愛らしくて
おちゃらけた表情も天才的で
表情や所作から一々目が離せなくて
目、口、鼻全てのパーツが愛らしくて

私が初めて夢中になった女性アイドル。

私が勝手に持っていた彼女への執着から、さようなら。

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