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神戸マラソン2023体験記

結論、走り切れました。

神戸に移り住んで6年目。なにか思い出を残したいと思い神戸マラソンに参加しました。
マラソンは初めてだったので本やネットの情報などを集め半年ほど練習しました。

本番

AM 5:00 起床
マラソン開始の4時間前には起きたほうがよいと本に書いてあったのでそれに従いました。普段こんな時間には起きないので眠いです。

AM 5:30 食事
おにぎり2つ、餅4切れ、バナナ1本をオレンジジュースで流し込みました。これを食べるとよいと本に書いてあったので。

 AM 7:00 出発&トイレ
身支度を整えて出発しました。最寄り駅でトイレを済ませました。

AM 7:30 三宮到着
会場の最寄り駅である三宮駅に着きました。三宮にはよく行くのですが、今まで見たことがないぐらいトイレに人が並んでいて驚きました。

AM 8:00 会場到着
荷物預け場所である、みなとのもり公園に到着しました。練習でよく走っている場所なのですがここも今まで見たことがないぐらい人が集まっていました。

AM 8:30 トイレ2
トイレには何回いってもよいと本に書いてあったのでトイレに行くことにしました。当日は約20000人が参加するのでトイレも当然長蛇の列です。係の方が奥のほうが空いていると言っていたので奥の列へ並びました。これが失敗でした。

ぼくとトイレ


図のように複数のフォーク並びの列が形成されていたのですが、ほかの列は6個のトイレが用意されているのに対して、私が選択した列には4つしかトイレがなかったのです。これでは回転率が悪すぎます。
不幸は続きます。なんとただでさえ4つしかないトイレのうちの1つが故障で使用不可になってしまったのです。

ぼくとトイレと使用不可トイレ

絶望的ですが、ここまで並んでしまった手前引き返すことができません。私は引き続き並ぶことにしました。

セレモニー開始の8:45が刻一刻と近づいていきます。列はなかなか進みません。しびれを切らした人たちが一人また一人と列から離れていきます。
私の番が来た頃には私の後ろに並んでいる人は0人になっていました。

AM 8:50 集合
何とかトイレを終えた私は集合場所に向かいました。集合はブロックごとに行われます。総力順にS、A~Mまでの13種のブロックに分かれるのですがマラソン初挑戦の私は一番最後のMブロックでした。後ろすぎてスタート地点が見えませんでした。

前が見えねえ

AM 9:00 スタート
9時と同時にスタートの号砲が鳴り響きます。

動きません


それもそのはず。参加人数が多い神戸マラソンではウェーブスタートというものが導入されており、S~Fブロックは9:00スタート、G~Mブロックは9:15スタートという感じに分けられているです。

ということで9:15までノロノロ前に進んでいきました。

STARTの文字が見えました

AM 9:15 スタート2
2回目の号砲が鳴りようやく本当のスタートです。といってもG~Mだけでも6ブロックあるのでスタート地点に立つまでに10分ほどかかりました。
マラソンのタイムにはグロスタイムとネットタイムの2種類が存在し、号砲が鳴った時に計測を始めるのがグロスタイム、スタート地点に立った時に計測を始めるのがネットタイムというそうです。
今回はネットタイムでの4時間切り(サブ4)を狙います。

スタート~5km
元気よくスタート!…と行きたいところだったのですが人が多すぎてなかなか前に進めません。
あきらめずにすき間を見つけて軽快に抜き去っていきます。アイシールド21を読んだ経験が役に立ちました。
5km地点でのタイムは29分42秒(5分56秒/km)でした。
4時間切りのためには28分20秒(5分40秒/km)ほどのペースで走る必要があるので少し遅いですが、最初の5kmはウォーミングアップだと本に書いてあったのでそれほど焦りませんでした。

人々を抜き去っていく僕(イメージ)

5km~10km
なかなか人が減りませんが、身体が温まってきたのもあり足が動くようになりました。給水地点で人生初の給水を行いました。給水地点の入り口あたりは混んでいるので中盤以降を狙うと取りやすかったです。
10km通過時点での5㎞のラップタイムは28分29秒でした。先ほどよりは上がりましたが、後半にペースが落ちることを考えるともう少し速めたいと思いペースを上げました。

10km~15km
人も減ってきてだいぶ走りやすくなったのもあり27分49秒(5分33秒/km)で走れました。
補給食としてバナナが用意されていましたがとても食べる余裕はありませんでした。

15km~20km
ちょっと安心してペースを落としてしまいこの区間でのラップは28分36秒(5分43秒/km)でした。
路上で応援してくれている子供からパインアメをもらいました。ありがたいです。

中間点
この地点でのタイムが2時間0分33秒でした。
計算が得意な方ならわかると思いますが、この時点で2時間を切っていないため目標の4時間切りを目指すのであれば、前半より速いペースで後半を走り切る必要があります。

20km~25km
疲労がたまってしんどかったのですが、私の性格上、今回4時間切り出来ない場合またいつか再挑戦するだろうという予測がついたのと同時にこんな苦しいこともう二度とやりたくないという思いも芽生えました。

揺れ動く感情

後者の気持ちが勝った私はペースを上げこの区間を27分14秒(5分26秒/km)で走ることができました。
普段の練習の10km走でもこのタイムで走ることはあまりなかったので自分でも驚きました。これが本番のパワーでしょうか。

25km~30km
先ほどの本番パワーが切れて足取りが重くなってきました。なぜ自分はこんな苦しいことに取り組んでいるんだろう。そんな気持ちが大きくなっていきました。ラップタイムは28分14秒(5分38秒/km)とぎりぎり目標ペースを維持しています。

30km~35km
ここからは未知の領域です。練習では30kmまでは走ったことがあったのですが、それ以上はなかったので予想がつきませんでした。1kmがとても長く長く感じ、本当に苦しかったです。ラップタイムも28分22秒(5分40秒)とかなりぎりぎりです。

35km~40km
もうクタクタだったのですが最後の最後にラスボスが待っていました。坂です。37kmほどの地点には急こう配の坂が待ち構えていました。周りの走者は諦めて走るのをやめていましたが、私は長男なので我慢できました。次男だったら我慢できなかったと思います。しかし上り坂だったのでラップタイムは28分37秒(5分43秒)と少し落ちてしまいました。この時の通過タイムは3時間47分3秒であり残り約2kmを5分53秒/kmペースで走れば目標に達するいい感じのペースだったわけですが疲労困憊の私はそんな計算をできる余裕もなかったのでがむしゃらに走りました。

ラスボスの坂のイメージ

40km~ゴール
坂を上ったあとは下りが待っています。あとは流れに乗るだけでした。ひたすら下っていきます。42km地点からの残りの200mは人生で一番長い200mでした。
記録は3時間58分57秒(ネットタイム)で目標の4時間切りを達成することができました。

完走後にもらえるメダルとタオルを掲げる

振り返り

自分でもここまでできるとは思っていませんでした。目標を立てて達成のために努力し、やり遂げる経験が出来て良かったです。
翌日はこれまでなったことないような筋肉痛に見舞われ部屋を移動するのも苦労しました。

もう走りません。

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