【自問自答】コンプレックスの話
私は容姿に対するコンプレックスがかなり強いです。
人から揶揄われたり攻撃されたりすることが多く、それらについてほとんど全てを記憶しているため、拗れに拗れているのです。
そのためファッションやメイクについても、とにかくそれをカバーしようということが前面に出ているような気がします。
もともと私は子供の頃から容姿の評価を表す良くない2文字とセットで「顔が地味」「田舎っぽい」「ダサい」「漫画の醜悪なキャラクターに似ている」みたいなことを家族や親戚、クラスメート、街行くヤンキーたちから言われ続けていました。
こう書くと被害妄想みたいに思われると思いますが、昭和というのは今から比べたら後進国のような状態で、打たれ弱そうなところを見つけると、すぐ攻撃を仕掛けてきてそれがヒットするのがかっこいいという評価を受けていた時代でした。
そして私は体力もなく、声も小さく、争いごとを好まなかったため、やりかえさないと思われてターゲットになりやすかったと思います。
大人しそうに見えると、通りすがりに良くない2文字や、今なら確実に痴漢に分類される大変失礼な声かけをされるという、都内に住んでいるとは思えない時期を経て、ある時
ある程度派手な服装をすると被害に遭いづらいのではないか?
という大発見をしました。
もともと色柄ものに惹かれる傾向が強かったせいもあって、カラフルで綺麗なものを見つけては買い集めるようになっていきました。
時代的にも平成になって多少は洗練されてきたのか、知らない人からいきなり失礼なことを言われるようなことはあまり無くなりました。
それでも家族や職場で出会った意地悪な人たちは、昭和の価値観を捨てきれないせいか
「変」
「服だけが派手」
「顔が地味だから服が派手でちょうどいい」
など、失礼なことを言われることが続きました。
メイクはとても好きで、これも顔に色をつけること自体が楽しくて、美人になるというよりはどんどんカラフルになっていきました。
アクセサリー、特にピアスは大きめのものをつけることが多かったです。
これは150センチそこそこの低身長のため、少しでも頭身のバランスを取りたくて、そのために顔を小さく見せたい、という気持ちの表れで、殆ど顔と同じくらいの大きさのフープのピアスをつけていることもありました。
こんな感じである程度の年月続けているうちに慣れてきて、最初から「自分はこんな感じだよな」と思って
・派手な柄の服
・カラフルなメイク
・大きなピアス
というようなアイテムを選ぶようになっていました。
その頃になると、意地悪なことを言う人たちはだんだん影を潜めて、息をするように嫌な思いをすることはなくなってきたのですが、その代わりに最近何となくこのスタイルと自分が乖離してきているような気がしました。
実は私はここ2〜3年で体重にして10キロ程度減り、今はBMI16前後になっています。
同じ時期に顔タイプ診断を受けたところ比較的華やかな方に分類される「フェミニン」だと言うことがわかりました。
そう言われて見ると以前は肉に埋もれていた顔のパーツもはっきりわかるようになって来ました。
そのため無理にメイクで「派手」に寄せる必要がなくなり、顔色が健康的に見えることを重視するようになりました。
アクセサリーは仕事の関係で顔まわりをすっきりさせておきたいので普段はつけないことが多く、髪も一つに結んでいることが多いです。
服装も華やかさより、動きやすさ、リラックス感を考えて選ぶようになりました。
昔からするととても「地味」になったのに、環境に恵まれたのか、嫌味を言われることも舌打ちされることもここ数年は皆無と言っても良くなりました。
コンプレックスについては時の流れによってほぼほぼ解決したように思えましたが、その中で新しい違和感を感じているので、それについては改めて書こうと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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