見出し画像

マッチングアプリ「45才のおじさん」

男は、珍しく私より早く到着していた。
私の視界におじさん(45才)を入れた瞬間、「今日は終わった」と思った。上着は脱がずいつでも帰れる限界体制を取った。

座ると下から上まで見られた。
おじさん「センスありますね。お洋服お洒落ですね」
私の心「正直、気持ち悪いし、おじさんよりセンスがあるのは当たり前。」

しゃぶしゃぶのカウンターで店員にコースの案内をされるが、一番下のコース(8000円)を頼まれた。
今まで出会った30代の数々の男は、みんな迷わず真ん中の店員にオススメされたコース(12000円)を素直に選んでいた。一番若くて30才だったがその男でさえも真ん中のコースだ。
一番上のコースを食べたいとは言わないが、
このおじさんは松竹梅の法則を一切分かっていないようだ。

最初に出てきた前菜は、うさぎのエサのような野菜。
おじさん「自分のは自分で焼きましょう」
私の心「今までの男は全部茹でてくれたのに。焼いてくれないのね。前菜は私の嫌いな野菜だったのでよく茹でてから食べよう。」
おじさん「もう前菜食べれそうですよ」
私の心「そんなの分かってる。自分で焼こうと言ったのは、おじさんだろ。私には私のタイミングがあるのだ!」

お代わり自由の野菜が出てきた。一応おじさんに許可を取り一気に鍋に入れる。
私の心「とにかく早く帰りたい」
おじさん「あ、勢い余って直箸で野菜取っちゃいました笑」加齢臭を発しながら言ってきた。
私の心「最悪。。発する言葉を失った」

肉が出てきたら軽く肉に咳をされた。
ありえない。

店員「お野菜のお代わりどうしますか」
私「なしで大丈夫です!」
ここで、お代わりされたら延長線となるところを回避するのに必死。

何かにつけて
おじさん「前来られたときは何が出てきましたか?デザートはありましたか?」としつこく聞いてくる。
私「前行った時は、ランク上のコースでした。今回ランク下になるので、デザートはあるか分かりません!」
と言ってやり、すっきりした。

帰りは、「私こっちから帰るんで」と言って帰宅。

おじさん、ご馳走様。
しばらく、40代とは行くやめようと誓う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?