日々、暮らしていて「そんなことって、ある？」ということが、よくある。

それがいいことだったら「奇跡」、よくないことだったら「悪夢」など言ってしまうかもしれない。

けれど、割と頻繁にそんなようなことが起きているので、もうあまり騒がなくなった。

物事が出来すぎていたり、うまくいかなさすぎたりする。
なんだろうな、と思う。
もしかしたら、私がそれをどこかで望んでいるのかもしれない。

スーパーのレジで突然不具合が起きてひどく待たされても、なんとなく「私が並んだからかな。すみません」と思う。
自動販売機で水を買おうとして、何回やっても硬貨を認識せず、何日か試してやっとボタンが押せるようになったので押すとなにも出てこなかったり。
「まぁ、面白い経験になったから、いいか」と思うようになってしまった。

ただの自意識過剰だと思うときもあるけれど、毎日退屈しない程度にいろいろなことが起きる。
もし神さまがいるのならば、『今日はこんな感じでどうじゃ？』と言いながら、私の反応を見て楽しんでいるのではないかと思うこともある。

自分では、結構現実世界で格闘しながら生きていると思っていたけれど、客観的に見ると、メルヘンに生きているのかもしれないな。

ああ、もう面倒くさいから、やっぱりそろそろ好きに生きた方がいいのかもしれない。
私は道化でもなんでもいいから、面白くこの世を生きて「楽しかった。ありがとう」と去っていければそれでいいかな。

それでいいかな、というより、それって、だいぶしあわせことなんじゃないかと思う。