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演劇『アカシアの雨が降る時』(2023年版)

演劇『アカシアの雨が降る時』(2023年版)
作・演出:鴻上尚史
出演:竹下景子・鈴木福・松村武

10/15(日)新国立劇場小劇場にで観劇。

鴻上さんの演劇を観るのは、実に30年振り。劇場に入ると鴻上さん直筆の「ごあいさつ」が配られていた。おぉ「ごあいさつ」を読むのも30年振りだ。

知人から「最近の鴻上さんのお芝居は説教くさい」と聞かされていた。大丈夫かな、と思いながら観劇していたが、特に説教くさいとは思わなかった。今回の劇のテーマのひとつに反戦があるので、受け取り次第では、そこが気になる人もいるのかな。でも、今の世界情勢をみると、「戦争反対」とセリフがあるのは、むしろ重要ではないかと思った。
今回の劇は認知症が大事なテーマのひとつなので、そこの表現が嘘っぽいと劇そのものが成り立たなくなってしまうが、竹下景子さんはチャーミングに認知症の症状を演じていた。また鈴木福さんのみずみずしい演技も良かったし、松村武さんがうまく脇をしめる演技をしていたので、奇想天外なストーリーだけど、面白かった。

鴻上さんのお芝居は30年前と同じで、笑えて、ほろ苦くて、リアルだと思った。今回は家族の物語だけど、じーんとくるものがあった。
たまにはこんな休日もいいな。また鴻上さんの新作ができたら観に来ようと思った。


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