雨は痛くないし、ただの水
今日もオランダは変な天気だった。
雨晴れ曇り、全部が何時間おきかにルーティンで繰り返される。
天気予報も、晴れマーク、雨マーク、曇りマークが全部合わさったものが、その日の天気として予報されていることがよくある。
すなわち、なんでも起こりうる天気、ということで私は理解している。
秋から春にかけて、というか悲しいかな夏以外、にわか雨の頻度が高くなるので雨具は必須なのだけど、ちょっとやそっとの雨ではオランダの人々はおののかない。
私は小雨でも傘をさしたいのだけど、それぐらいなら彼らはアウターについてるフードでしのぐ。
なんで傘ささないの?と聞くと、砂糖じゃないから溶けないでしょ?という返事と、雨に降られても別に痛くないでしょ?という返事と、非常に合理的な回答をもらった。
確かにそうなんだけどなぁ、酸性雨とかあるじゃんなどと、もっともなことを言いたくなるんだけど、「水」に対する感覚が少し違うのかも、とも思う。
水をこぼしても慌てずにただの水だから大丈夫、と言われるし、相方も洗ったばかりの濡れた手で普通にハイタッチをしてくる。気づかずそのノリにのってこちらまで濡れて、拭いてからしてよ!と言うと、ただの水じゃん、とここでも言われる。
確かにただの水だよな。雨に濡れたり、水を不意にこぼしたり、予想外に水に触れ合うことに対して嫌悪感を覚えがちだけど、ただの水じゃん、と思えばちょっとストレスレスになるかも、しれない。
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