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言葉たち

せっかくnoteというものがあるので、今回は少しイラストの解説をしてみようかと思います。

るるさんはよく「思いついたら描く」と言うのですが、その場合、たいていアタマに付くのは「言葉が」です。心情、季節、駄洒落──それらに関する、自分なりの『いい言葉』が思い浮かんだとき、るるさんは描き始めます。

そして、その言葉というやつは、いつ何時思い浮かぶかわかりません。

意識的に絞り出しているわけではないので、浮かばないときは何日も浮かばない。そしたらもちろん、その間は描きません。るるさんの“描く・描かない”は、自然現象みたいなものです。

お天気だって、雨の降る日があれば、晴れが続くこともある。

ときには、描いてる最中にべつの言葉が思い浮かぶ場合もあります。そんなときは、一旦メモに残します。‥‥『一旦メモ』と『一反木綿』って、ちょっと似てない?あ、どうでもいい?そうですか。

ただし、ここでちょっとした問題が。

言葉をメモに残し、再び描き始め、やっと描き終わった~と思った頃に、また違う言葉が思い浮かんだりなんてことがあるんですねえ。そうなると、いま思い浮かんだ言葉のほうが“鮮度が良い”ので、当然そっちを描きたい気持ちが強くなる。ということは、メモに残した言葉は必然的に、しばらくおやすみ。

そうやって寝かせっぱなしの言葉たちが、るるさんのメモにはたくさん残っているのです。

正直、それをいつ絵にするかわからない。もしかしたら、永遠にその機会は訪れないかもしれない。そう考えたら、なんかちょっと可哀想になってきましてね。

そうして出来上がったのが、これです。

はい、もうお気づきですね。この背景に描かれた雨、これ全部、るるさんがメモに残してある言葉たちだったんですね(「あ、ほんとだ雨が文字になってる」なんて言ってるヒトは置いてきますよ)。

まあ、これでも本当に極々一部で、メモにはこの何倍もの言葉が、いまも眠り続けているんですけどね。

そして、このメモ自体にも、少々不具合があったりなんかしまして。

文章として残してる分にはいいんです。「あー、なるほど。そういうことが言いたかったのね」と、理解できるので。問題なのは、単語。たとえば──

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どーゆーことよ。いや、わかるよ?キングが金だから~ってことでしょ。で?なにが言いたかったのよ。なにを思って、それを「あっ!」ってメモに残そうとしたのよ、当時のるるさんは。

と、まあ今となってはさっぱり意味のわからない単語も含めて、るるさんのメモにはいくつもの言葉たちが、「よし、描こう」という自然現象を今日も待ちわびているのでした。

あ、自然現象といえば、みなさんも台風にはくれぐれもお気をつけくださいね。ではまた(はい、うまくまとまった)。

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