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生まれて初めて神戸へ行ってきた

というタイトルではあるが、神戸らしさも特に伝えることはできない、ただの日記である。駄文との自覚はあるが、子育て記録の一環としてnoteに残しておく。

数ヶ月前、GO TO トラベルキャンペーンを多用して人生を謳歌している会社の同僚が、神戸シェラトンホテルへ行ってきたとの話を聞いた。ここはホテルであるにもかかわらず温泉があるそうで、温泉大好きな愛妻に伝えたらぜひ家族で行きたいとのことで、8月の東京以来の家族旅行を決行した。

折しも、新型コロナウィルスの流行で大阪へのGO TOキャンペーンは中止になり、大阪発のトラベルも自粛要請が出たものの、大阪発の旅程に対して割引がなくなったわけではなかった。
悩まないわけではなかったが、総合的な判断では愛妻と意見が一致し、予定通り神戸シェラトンへ向かうこととした。

当初は一泊の計画をしていたが(そもそも部屋が空いてなかった)、何の気なしに空き室を見たら、金土の連泊で泊まれる部屋があるではないか。いちばんお安い部屋で、ちょっと狭さは気になったものの、一泊を広い部屋で過ごすよりは多少狭くても二泊、という点でふたたび愛妻と意見が一致し、二泊三日での宿泊とした。

温泉と言えば、一年前に私が再就職する直前、愛妻とダブルシュフをしていて時間に余裕があったときに、家族4人で箱根の温泉に行った。このときの温泉は、うろ覚えだが41℃の浴槽と43℃の浴槽があり、まだ3歳だったグスタフにはかなり熱かっただろうと思われた。
温泉に行って数ヶ月の間は、一緒に家のお風呂に入るたびに「温泉みたいに熱くない?」と訊いてくるようになったほどだ。なので、今回の温泉旅行に行く前も、彼は「僕はね、温泉は入らないよ。でも温泉のごはんは好き」と何度も言っていた(笑)。

新神戸まで新幹線で行ってタクシーでホテル、というプランも考えたが、おとなしく在来線で住吉まで行き、六甲アイランド線でホテル直結のアイランドセンターまで行くことにした。結果的にはよいルートだったと思う。

さて、金曜日の15時にチェックインしてホテルのお部屋に入ったはよいのだが、とにかく暑い。ホテルのセントラルヒーティングは暖房しかやってないようで、冷房を入れることはできない。とにかく暑くてビックリした。
ひとまず(本来は非常時しか開けないことになっている)窓を開けてもらって対処したが、夜になっても暑さは残り、翌日まで結局不快なまま過ごす羽目になってしまった。本当にビックリする暑さであった。
ちなみに窓から並びのお部屋を見たところ、他にも窓を開けている部屋があった。やはり皆さん暑いんだな。

夕食前に温泉に行くことにした。第二子アマデは1歳なのでまだ公共浴場に連れていくことはできない。よってまずは最初に、愛妻にひとりで温泉に行ってもらった。
そしてその後、私が行くときにグスタフも一緒に行くかどうか訊いたが、案の定「行かな~い」と。淋しくもあるが自由でもある、ひとり大浴場を満喫した。そしてここの温泉はかなり水温が低い(40℃くらいしかない)ことがわかったので、これならグスタフも入れる、との思いを強くした。

夕食は、ホテルにいくつかレストランがあり、プランもいくつかあったのであるが、子連れ外食の最強メニューはビュッフェだ。ビュッフェレストランのプランもあったので、迷わずそれを予約し、夕食を堪能した。
正直、驚くほどの美味ということはなかったが、まぁそこそこには美味しくいただいた。グスタフはたこ焼きがお気に入り、アマデはお豆腐がお気に入りであった。子どもが好きなものを選べるビュッフェはやはり最高だ。

夜はコンビニに行ったりしたが、温泉には行かず、お部屋のお風呂でアマデを洗ってあげたりした。グスタフは温泉に入らないことを予想していたので、家を出る前にお風呂を済ませてきており、夜の入浴はスキップした。

翌日の朝食もビュッフェだ。わたしは、夕食のビュッフェメニューよりも朝食のビュッフェメニューの方が気に入った。種類もかなり豊富で、お味はまぁそこそことはいえ、満足の行く朝食となった。グスタフは朝からアイスクリームが食べられてご満悦であった。

日中は海を見に行った。
六甲アイランド線で一駅の距離であったが、ひとまず行きは歩くこととし、終着駅からもさらにしばらく歩く必要はあったが、何とか海岸線にたどり着いた。お散歩はお散歩で、かなり楽しかった。神戸らしい街並みも堪能できたと思う。
海岸では、幸いなことにカフェがあったので、休憩がてらランチをいただくことにした。

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実は、ここでいただいたランチが、この旅行中でいちばん美味しい食事であった。写真には取り忘れたが、フライドポテトも揚げたてで、極めて美味であった。市場を独占しているのだからついついお味が適当になっても仕方ないはずなのに、ここまで美味しい食事を提供していることに驚いた。
お店はこちらだ。

グスタフも「海が見えるレストランなんて初めてだね~」と言って大喜びしていた。

ランチの後には、海を感じながら走り回ったり、仮面ライダーの真似事をしたりして、グスタフは本当に楽しそうであった。「海に行ってみない?」と提案してくれた愛妻のヒットだと思う。
逆光だったためなかなか良い写真が撮れなかったのであるが、敢えての逆光フォトがこちらだ。

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本当に清々しく、気持ちの良い場所であった。

ところで前述したように、前夜の暑さが余りにもひどかったため、ホテルの暖房システムについてフロントで問い合わせた。するとなんと、3日ほど前からホテルのセントラルヒーティングは切っており、温水も流れていないとのことであった。
私はてっきり、お部屋の暖房を切っていたとしても、館内中を温水が流れているためにここまで暑くなってしまうのだと予想していたのだが、そうではなかったらしい。

そこでホテルの方から、「ひょっとしたらお部屋が南向きのために日中の陽ざしが強すぎて熱がこもっているのかもしれません。北側のお部屋に空きがありますので確認されますか?」と提案を受け、二つ返事で受け入れた。
ホテルの連泊では、お部屋のタンスに子どもの着替えなどを入れるため、本来はお部屋を移ることは極力避けたいのであるが、あの暑さには我慢ならなかったのだ。

お部屋を確認したところ、明らかに涼しかったので「ぜひ移動させてください」とお願いして、北側のお部屋に移動させていただいた。
そのあとに気づいたことだが、なんと元のお部屋よりも広いお部屋であった。内ドアはあるし、ソファはあるし(もちろんソファを置けるスペースも)、お風呂はバスタブの他に洗い場がちゃんとあるし、確実にグレードが上のお部屋であった。
申し訳ない思いもなくはないが、背に腹は代えられない。えらく気にしている愛妻にも、飛行機でもエコノミーをビジネスクラスに無料でアップグレードしてもらった経験が何度もあることを交えながら、「よくある異常なことだから、そこまで恐縮しなくても大丈夫だよ」とを説明し、納得してもらった。

お部屋を移動し、しばらく休んで、15時からは貸切風呂を予約してあった。1時間で5,000円というのはちょっとお高くはあるが、そこはGO TOキャンペーンの地域共通クーポンが強い味方だ。おかげで躊躇うことなく予約できた。

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家族全員でひとつの湯船に入れるということで、グスタフも一緒に入ってくれた。ここも水温はそこそこで、温泉=熱い、と思っているグスタフの考えも少し改められたようだ。(とはいえ、一般的には温泉は熱いものだ。)
グスタフも愛妻も、そしておそらくはアマデも、貸切風呂を堪能したようだった。

貸切風呂をあがり、お部屋で1時間ほどグスタフはお昼寝をすることができた。

そして夕食。前日と同じところでのビュッフェだが、メニューは微妙に異なっていてうれしい。グスタフはやはりたこ焼きとアイスクリームを(もちろんミニトマトなどもいつも通り食べていたが)特に満喫したようだ。

夕食後しばらく休んでから、まずは愛妻がひとりで、その後わたしとグスタフとで大浴場に行った。グスタフは温泉の湯船をあちこち移動しながら、本当に楽しそうであった。温泉への苦手意識が消えてくれたことには、ここのお湯の水温の低さが大きく貢献してくれたと思う。感謝だ。

2日目の夜は、暑さに悩まされることもなく、快適に休むことができた。

最終日。
実は2日目の朝も、私は6時台にひとりで起き、ひとりで温泉に行ってきたのだが、3日目はグスタフも同じく早起きであった。そこでグスタフに「一緒に温泉行く?」と訊いたら、行かないと言うので、ひとまず私も諦めた。
そうこうするうちに愛妻とアマデも起き、4人で朝食ビュッフェへ向かった。

一通りわたしの食事が終わった頃、グスタフが「温泉に行きたい!」と言い出した。大浴場は10時半から掃除のため、それまでに上がらなければならない。もう9時を回ってはいたが、グスタフの願いは何としても叶えたい。愛妻とアマデはまだ食事が終わっていなかったが、そこはいつもの組み合わせ。私とグスタフとで温泉に行くことを快諾してもらい、温泉に入った。
ここでもグスタフは昨夜同様いろいろな湯船を堪能し、極めて幸福そうであった。見ている私の方がうれしくなるほどであった。

チェックアウトの正午近くまでゆっくりし、少しだけ早めに出た。
ホテルのミニバーや大浴場のロビーでグスタフが飲んだ高級ジュースの支払いも、チェックアウト時に地域共通クーポンで払うことができた。
さらに余ったクーポンで、ホテルショップのフィナンシェやパウンドケーキ、ドリップコーヒーなどを購入し、帰路についた。

普段はお昼寝をしないか、したとしても16時~18時くらいからしか寝ないグスタフが、早々に13時くらいから電車内でお昼寝をしたのはビックリであった。遊び疲れた上に、温泉の効果もあったのだろうと思う。
帰宅してからも「温泉楽しかったね」と言ってくれるグスタフを見て、本当に行ってよかったな、との思いを改めて強くしたのであった。

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