2019年9月22日、嬢景清八嶋日記の話

日にちが空いてしまいました。

本日は国立劇場の文楽公演第二部を見てきました。

大変『嬢景清八嶋日記』が気に入りました。景清のの描き方は作品ごとで違うと思いますが、この作品の私なりの見解(陳腐)を言うとギリシア悲劇と巌窟王と世知辛い現代を生きるサラリーマンの人生を足して3で割った感じです。復讐に燃えながらも結局は失敗して、現状に納得したけど二度と頼朝を見て恨まないように目をえぐって、最後にはやっぱり娘を守るために頼朝のに仕えるって大変辛く苦しい人生だなあと思います。また、このあらすじ読んだら景清ギリシア悲劇と巌窟王と現代人だわってなりませんか?ならないか!なってほしいけど!

最近思うのですが、国内外関係なく昔からあって今も残る名作ってやっぱり今の人でも府に落ちるだけの一定以上の普遍性や分かりやすい悲劇っぽさがあると思うのです。ギリシア悲劇っていくつも残っていますが、喜劇はあまり多くはテクストが残っていません。その訳は笑いは時代によって変わるからです(大学で習いました)。笑いっていろんな種類あるとは思うのですが、時代風刺の笑いやその時代の言葉だから成り立つ笑いもあるんですよね。それらって今聞いてもちんぷんかんぷんです。もしくは笑うための知識を貯める勉強が必要です。このように笑えるか笑えないが時代で変わる作品はいくら面白くても後世に残りませんよね。

話が戻りますが、嬢景清八嶋日記は明日までの上演です!なかなか上演することが珍しい作品ですので、是非見てください!11月に歌舞伎でもやりますのでそちらも是非!両方見るとなんとキャンペーンがあります。

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