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『ひとりだから楽しい仕事:日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活』

【ひとりだから楽しい仕事: 日本と韓国、ふたつの言語を生きる翻訳家の生活】クォン・ナミ 著  藤田麗子 訳
※Instagramに投稿した内容をそのまま投稿しています。

 日本文学の巨匠、村上春樹さんや東野圭吾さんなどの書籍を韓国語に翻訳されており、韓国の日本文学ファンから絶大な支持を得ている人気翻訳家によるエッセイが日本語翻訳されて発売されるとのことでとても面白そうだったので、手に取ってみました。

 僕が好きな翻訳家の藤田麗子さんが翻訳されているのも決めての一つですね!笑

 一言で本書の内容を伝えるならば「翻訳家という働き方」を詳しく教えてくれる本です。

 本書には、著者クォン・ナミさんとお母さんのやり取りや娘さんとのやり取りが綴られているのですが、仲睦まじくて読んでいて優しい気持ちになりました。

 また、翻訳家のお仕事はタイトルも関与するとずっと思っていたのですが、本書を読んで違うことを知りました。タイトルの翻訳って出版社(特にマーケティング部)が力を入れてるんですね。
 例え翻訳されたタイトルに納得いかなくても取り入れてもらえないと著者は本書で綴られていました。

 他の翻訳家さんも言っていたことですが、やはり翻訳家になりたいのなら翻訳する言葉だけでなく、母国語の勉強もしっかりしておいた方がいいみたいです。

 僕は本書を通して著者クォン・ナミさんだけでなく、本書の翻訳を担当された藤田麗子さんがどのような働き方をしていて、どれ程やりがいがあり、大変なお仕事をされているのか垣間見れたようで嬉しかったですし、翻訳家というお仕事に興味がある僕にとってとても勉強になりました。

 本書は翻訳家というお仕事に興味がある方に是非一度読んでいただきたい一冊です。

 p.s. クォン・ナミさんがいつか日本で上梓される日がくることを楽しみにしています♪

Ryuki

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