父は還暦を過ぎ、時代の変化に置いていかれた。スマホやパソコンの操作に慣れず、文字を打つことさえも難しい。しかし、息子は時代の流れに逆らわず、父にもLINEの便利さを伝えたいと願う。

「お父さん、LINE交換しようよ。友達とのコミュニケーションがもっと便利になるよ」と息子は提案するが、父は戸惑いながらも頑なに拒否する。「百年早いよ、ちっとは努力しろ」と、息子の言葉に苛立ちを覚える。

しかし、息子は諦めず、父にスマホの使い方を教えることに決めた。根気よく、一つずつ丁寧に指導し、父の理解を助ける。最初は戸惑いと苛立ちがあったが、徐々に父も慣れ、スマホの世界に興味を持ち始める。

そしてある日、父は自分でスマホを操作し、息子にLINEのアカウントを作ってくれと頼む。息子は感動し、父の成長に胸を張る。そんな中、父は笑顔で息子に向かって言った。「ありがとう、努力してくれて。今度は一緒に友達を作ろう」。

時代の変化に追いつくことは容易ではないが、愛と根気を持って向き合えば、親子の絆はより深まる。息子は父に感謝しながら、共に未来へと歩んでいく決意を新たにした。